中学生にとって略語が難しいと感じるようです。
正式名称だと長いので、日常生活の中では略語が多く使われているわけですが、その略語が何を指しているのかがわからないようなのです。
略語は知っていたほうが便利です。
例えば「連合国軍最高司令官総司令部」を「GHQ」と言った方がどれだけ楽か。
れんごーこくぐんさいこーしれーかんそーしれーぶ
それはそれで早口言葉みたいで面白いけどね
略語は知っていたほうが楽だし便利なのですが、問題は「何の略語か」を知らないこと。
アルファベットだけで覚えようとすると
NGOとNPO
APECとOPEC
といった、似たような二択でミスをします。
それを避けるには、略語の略さない元の言葉を知っておくと良いでしょう。
これらは英語の頭文字をとって作れられていますが、それが中学レベルの英単語ではないので、中学生にはちと難しいかもしれません。
でも今のうちから覚えておくと、後々便利なので教えておきます。
例えば先程挙げたAPECなら、略さないと
Asia-Pacific Economic Cooperationです。
Asia アジア
Pacific 太平洋
Economic 経済
Cooperation 協力
からできているので、日本語にすると「アジア太平洋経済協力会議」となります。
中学生には見慣れない英単語があるので大変ですけれど、この機会に覚えてしまいましょう。
他のものも含めて一覧にしておきます。
アルファベット略語 | 日本語 |
---|---|
APEC (エイペック) Asia-Pacific Economic Cooperation | アジア太平洋経済協力会議 |
ASEAN(アセアン) Association of South-East Asian Nations | 東南アジア諸国連合 |
BRICS(ブリックス) Brazil, Russia, India, China, South Africa | ブラジル、ロシア、インドネシア、中国、南アフリカ共和国 (近年、経済発展が著しい国々) |
EU(イーユー) Eroupean Union | ヨーロッパ連合 |
FTA(エフティーエー) Free Trade Agreement | 自由貿易協定 |
GDP(ジーディーピー) Gross Domestic Product | 国内総生産 |
IAEA(アイエーイーエー) International Atomic Enagy Agency | 国際原子力機関 |
IMF(アイエムエフ) Internationa Monetary Fund | 国際通貨基金 |
NGO(エヌジーオー) Non-Governmental Organization | 非政府組織 |
NPO(エヌピーオー) Non-Profit Organization | 非営利組織 |
ODA(オーディーエー) Offial Dverlopment Assistanece | 政府開発援助 |
OPEC(オペック) Organization of Petroleum Exporting Countires | 石油輸出国機構 |
PKO(ピーケーオー) Peace Keeping Organization | (国連)平和維持活動 |
UNESCO(ユネスコ) United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization | 国際教育科学文化機関 |
UNICEF(ユニセフ) United Nations Child’s Fund | 国連児童基金 |
WHO(ダブリュエイチオー) World Health Organization | 世界保険機関 |
WTO(ダブリュティーオー) World Trade Organization | 世界貿易機関 |
WHOとWTOは似ていますが、真ん中のアルファベットで判別できますね。
健康のHealthなのか
貿易のTradeなのか
トレードなんてもはや日本語と言ってもよさそうなレベルですから、そこを押さえればWHOと間違わないはずです。
ユニセフ、おかしくない?
気づいちゃった?
ユニセフはできた当初は
United Nations International Children’s Emergency Fund
という名前だったのです。
日本語にするなら、国際連合国際児童緊急基金です。
その後、国際(International)と緊急(Emergency)をとって国際連合児童基金(United Nations Children’s Fund)となり、現在に至ります。
が、UNICEFはそのままの名称で呼ばれているので、現在の名前の頭文字をは違っているのです。
緊急じゃないときも必要になったのかな
そうだろうね
OPEC(オペック)
Organization of Petroleum Exporting Countires
については、最初のOは、私はOil(オイル)だからだと思って、そう覚えていました。
でも実はPetroleum(ペトロリウム)の部分が石油という意味でした。
でも、OPECは石油輸出国機構だとわかっていればいいかと思って、脳内ではOをOilで考えています。
とりあえず関連付けできてればいいでしょ、正式名称を知らなくても
英語が得意だと、社会にも使えるということですね。
この辺が、勉強は繋がっていると感じます。
日本語なら略語は気になるはず。
「あけおめ」と言われたら、それは何の略なんだろうと考えるでしょう。
社会の用語も、そんな感じで考えてみてくださいね!