形容詞を学ぶ際には「反対言葉と合わせて覚える」のが有効です。
例えば
young ↔ old
long ↔ short
といった具合です。
bigの反対は?
small
ドラえもんで「ビッグライト」と「スモールライト」が出てくるから、知っていたな?
いや、bigとsmallなんて小学生でも知ってるでしょ
ただ、中にはかぶるものもあります。
longの反対は?
short
tall(背が高い)の反対は?
small(小さい)
正解はshortでした
shortって「短い」でしょ?わからなくもないけど、背が低いを「背が短い」って言うの変じゃない?
日本語で考えちゃうと変だね
この辺は、日本語を使う日本人と、英語を使う人との感覚の違いがあるのでしょう。
longの反対も、tallの反対もshortだなんて、英語は難解だな
日本語の方が難解でしょ
英語にはearlyとfastという単語があります。
日本語に当てはめると「earlyは”早い”」「fastは”速い”」ですね。
さらに日本語には他にも”疾く”もあります。
”はやい”と一言でいえど、時間のことか、動作のことか、なんのことかで漢字が当てられます。
が、逆の「おそい」は「遅い」しかありません。
早いの反対は遅い。
速いの反対も遅い。
疾いの反対も遅い。
逆に言えば、遅いの反対は3つもあるのです。
ならshortはまだかわいいほうか
とはいえ、英語も「はやい」の表現はいろいろあります。
early ↔ late
soon ↔ late
fast ↔ slow
quick ↔ slow
speedy ↔ slow
rapid ↔ slow
slowの反対なんて4つもあるじゃんか
英語も複雑怪奇なり
young ↔ old もありますが
new ↔ old もありますね。
形容詞は完璧な一対になっていないところが、日本語も英語も言語って感じがしますね。
言葉は生き物のように、少しずつ変わっていきますし。
そういうのも全部ひっくるめて楽しむことが、言語を学ぶ姿勢として正しいのではないかと思います。
今日はもう12月。
時間が経つのは早いですね。
このときの早いはearly?
「時間が経つのは早い」を英語にすると、これがまた複雑なんです。
Time goes by quickly.
Time goes by so fast.
などがあります。
quicklyもfastも動作的なものかと思ってた
時間を擬人化して、動作っぽく表現しているみたいね
ただ、これらよりも
Time flies.
fliesはflyの3単現のsバージョン
過去形なら
Time flew.
時間が飛んでいく、と表現するのが多いようです。
いずれにせよ擬人なのか
時間的に早いならearly
動作が速いならfast
と覚える中学生には難しいと思いますが、これらのニュアンスの違いについては中学英語の範囲内ではないのでご安心を。
言語なので、理屈で理解するより「そういうものだから」で覚えられる人の方が英語が上達するのかもしれませんね。
でも、中学英語くらいならきちんと理屈を理解したほうが高校英語でつまづかないと思います。
頭で理解して、何度も何度もやって体で覚える。
結局はこれが一番良さそうです。