持ち方でわかる成長

今日、日和がご飯を食べるところを見ていて気づきました。

「フォークを鉛筆の持ち方で持ててる!」

幼児はフォークやスプーンをドラえもんの手のように握って持ちます。

友人Y

ドラえもんって手を握ってるのか?

SHIMIZU

言葉だけで表現するのは難しいな

「ハンマーを持つときの持ち方」と言えば伝わるでしょうか。

「鉄棒を握るときの順手の持ち方」ならどうでしょう。

友人Y

わかったから話を進めて

幼児には、無理に鉛筆の持ち方(大人のスプーンの持ち方)をしなくても大丈夫なのです。

なぜかというと、それくらいの年齢になるとクレヨンやクーピーで絵を描く機会が増え、それが上手に持てるようになってくると、食事のときのスプーンも持てるようになるからなのです。

SHIMIZU

というのを小春のときに知った

じゃあ、なぜそのくらいの年齢になると、クレヨンやクーピーが上手に持てるようになるのか。

これは私もよく知りませんが、たぶん「その方が描きやすい」と理解するからだと思います。

猿が細かい作業ができないのは、手の指がすべて同じ方向に曲がるからだそうです。

親指も他の四本の指と同じ方向に曲がるのです。

人間は親指だけは逆ですよね。

人間は親指と人差指で丸をつくって「OK」とできます。

でも、猿はできません。

猿の気持ちになりたいなら、親指を使わず、他の4本の指でいろんな作業をしてみましょう。

もしくは親指を使ってもいいですが、4本の指に添えるだけで、4本の指と逆向きにならないようにやってみましょう。

鉄棒にぶらさがることはできるでしょう。

でもそれは「そう持ってはいけないよ」と言われる持ち方です。

鉄棒のときは親指は4本指と逆にして、親指をひっかけなければいけません。

まあ、正しい持ち方はともかく、鉄棒にぶらさがることはできます。

棒を持つことはできますか?

これもできるでしょう。

その棒で地面に字を書くこともできるでしょう。

でも、ノートに書く字のように、細かい字はかけないはずです。

棒ではなく鉛筆にしても同じです。

持つことはできますし、それで書くこともできますが「正しい持ち方」で持った時と比べると格段に書きづらいはずです。

普段ノートに書いているような細かい字を書くには、親指が4本指と逆向きに折れないと駄目なのです。

それを本能的に理解しているのでしょう。

また、周りの大人の鉛筆の持ち方を見て学ぶのでしょう。

正しい持ち方にしたほうが書きやすいと、幼児もいつかは気づき、それを真似るようになるのです。

そうすると、教えてなくてもそれをスプーンやフォークにも適用させるのです。

そして今日、日和がまさにそれをしていました。

成長した瞬間です。

下の子は「いつの間にか歩いてた」とか「いつの間にかしゃべってた」といった感じで、成長の段階を見逃されることが多いです。

日和も例外ではありませんでした。

でも今日はしっかり成長のシーンを見ることができました。

今日も小春は保育園で、日和だけを連れてでかけたので、日和だけに集中できたのです。

やっぱり一人一人を注意してみないと、なかなか気づけないものだなぁと思った今日でした。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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