やる気はいらない。やるシステムがいる。

腕まくりして「よーし!やるぞー!」

実はこれ、駄目です。

友人Y

腕まくりが?

SHIMIZU

やる気が

友人Y

なんで?

やる気を出したら、続かないのです。

友人Y

やる気を出さなきゃ始まらないじゃん

そもそも、僕らの脳は「安定」を望んでいます。

別の言い方をすると「平穏」とか「日常」とかですね。

友人Y

俺は刺激を求めてるよ

SHIMIZU

そうは言っても深層では安定を求めてるのさ

安定を求める理由は、人間が”生”を望むからです。

友人Y

どういうこと?

SHIMIZU

死にたくないよね?

友人Y

もちろん

死なないために何をするかというと「昨日までしていたことと同じこと」をするのです。

だって、今までそれで死んでいないのですから。

脳の中には「昨日までしていたことが、生きるためには正解の行動」と刷り込まれているのです。

友人Y

なるほど

それなのに、急にやる気を出して、昨日までと違うことをしだすと、脳が警告するわけです。

脳「おいおい、急にどうした?やめてくれよ、いきなり10kmもマラソンするなんて。そんなに興奮していると、余計なトラブルに突っ込んで、早死するぜ。長生きしたけりゃ昨日までと同じことをしてりゃいいんだよ」

こうやって、脳は新しい刺激を追い出そうとするのです。

これが三日坊主の原因。

これは何にだっていえます。

恋愛も同じ。

誰かに急にときめくと、脳が警告してきます。

「刺激は早死レールだぜ。平穏に行こうぜ」

恋愛をすると楽しいけれど、落ち込んだり疲れたりもします。

そんな気分のジェットコースターを脳は嫌うのです。

目次

やる気はいらない。やる仕組みがいる。

やる気で勉強をすると、量がやる気に左右されるので、安定したパフォーマンスを発揮できません。

やる気があろうとなかろうと、量をこなすシステムがあればいいのです。

ちなみに私は2日前からYouTubeのビリー隊に入隊して、夜な夜なエクササイズをしています。

今、やる気があるからです。

でも、それがなくなったら、やらなくなるでしょう。

やる気に左右されると、そんなものです。

友人Y

どうすりゃいいのさ

SHIMIZU

習慣化さ

やる気に左右されずに、安定して量をこなすには「習慣化」しかありません。

勉強を習慣化したいなら、生活の中で必ずすることと一緒に勉強を入れてあげましょう。

例えば私なら「朝食を食べる」のと「その前に勉強する」をセットにします。

そうすると、「勉強してから朝食を食べる」という流れになります。

こうやって習慣化をすれば、やる気の有無に関わらず勉強ができるということです。

友人Y

うーむ

SHIMIZU

どうした?

友人Y

習慣化はわかったけど、結局最初はやる気が必要じゃん?

SHIMIZU

そうだね

友人Y

でもやる気を出しちゃ駄目なら、始められないじゃん

やる気を出しちゃ駄目というわけではなく、「やる気で始めると、やる気に左右されるから、ムラができて良くない」ということです。

”やる気”を脳が嫌がるから、そのうち無くなってしまうのです。

大切なのは「やる気がでたときに”やる気がなくてもやる仕組み”を作る」ということです。

やる気を完全否定すると、何もできなくなってしまいますからね。

ここまで読んだ人は、今までを振り返ってみてください。

「よーし!やるぞー!」と気合いを入れて始めたことが、今でも続いているかどうかを。

むしろ、気合いを入れずに自然体でいつの間にかしていることの方が続いていませんか?

友人Y

はっ!パズドラ……

習慣の威力

ものすごくやる気を出して、1日だけ腕立て伏せを150回やったとしましょう。

やる気はないけど、1日5回ずつを1ヶ月続けたとしましょう。

1ヶ月後、どちらが筋肉がついているでしょうか。

1年後、どちらが筋肉がついているでしょうか。

習慣というのは、その行為自体はささいなものですけれど、それがあるかないかで大違いです。

良い習慣は、やがてものすごく良い結果に。
悪い習慣は、やがてものすごく悪い結果に。

小さすぎて、積み上がっていることに気づきにくいんですよね、習慣によってした行動って。

例えば1日1箱500円のタバコを吸う人は「1日500円なら」と、その日その日に500円を出してしまいますが、1ヶ月で1万5千円、1年で18万円です。

18万円をドンと渡されて「これで1年分のタバコを買っていいよ」と言われても、18万円を目の前にしたら他のことに使いたくなってしまいますよね。

何気なくしている習慣をまとめてドンと目の前に出されたら「こんな量になっているのか」と驚くと思います。

毎日コーラを1本飲んだとして、1年後に”18kgの砂糖”をドンと出されて「これがあなたがコーラで摂った砂糖ですよ」と出されたら、おののきますよね。

友人Y

18kgってうちの子の体重くらいじゃん

SHIMIZU

ものすごい量だよね

掃除だって毎日するのと1年に1回とじゃ、全然違いますしね。

私は加湿器の掃除をサボって、大変なことになりました。

SHIMIZU

妻よ、その節はお世話になりました

習慣の威力はわかっていただけたでしょう。

これが朝食前の15分の学習だとしても、習慣化したら1年後にはものすごいことになっているはずです。

Lilyの定額コースは基本的に「いつきてもOK」ですが、だからといって「行けたら行く」「やる気があるときに行く」では習慣化できません。

習慣化するためには、決まった曜日、決まった時間の通塾をルーティンとしてしまうのが良いです。

もっと言えば、毎日来てしまえばLilyに行くことが当たり前になり、それが習慣になります。

SHIMIZU

木曜日はお休みだけどね

現に、受験生である3年生達は私と毎日顔を合わせています。

彼らにとってLilyに来ることは1日の中でする行為の一つとして、生活に組み込まれているのでしょう。

毎日来る必要はありませんが、習慣化はぜひしてください。

ちなみに、Lilyに来ることよりも「家で15分でも勉強すること」を習慣化するほうがおすすめです。

家なら定休日がないので毎日必ずできますし、高校入試が終わったあとも、別のことにも応用できますからね。

「Lilyがないと勉強できない」というのが通用するのは高校入試までです。

友人Y

じゃ、Lilyいらないじゃん

SHIMIZU

そうは言っても中学生の役には立つでしょ

単純に習慣化だけを考えると「塾」や「図書館」はおすすめではありませんが、そこまで単純じゃありませんからね。

効率を考えたら塾はおすすめですし、学習環境を考えたら塾も図書館もおすすめです。

SHIMIZU

中学生には親と離れられる場所も必要だしね

ということで、理想は家での勉強を習慣化すること。

その練習の場としてLilyを使うこと。

以上をおすすめします。

・やる気はいらない
・「行けたら行く」「やる気があるときに行く」はしない
・決まった曜日、決まった時間に行くことを徹底する

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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