反抗期がある理由

小学生高学年から中学生の間に、ほぼ全員が反抗期を迎えます。

これは大人になるための儀式なので、避けようがありません。

反抗されると、されたほうもイラッとくると思いますが、そういうものだと思ってドンと構えておくしかありません。

そういうものだと思うためには、理屈がわかるとよりやりやすくなります。

そこで、私が考えた反抗期の理由をお伝えします。

SHIMIZU

心理学のプロではないので「こういう考えもあるんだな」程度で聞いてね

まず、子どもはほぼ100%、親の価値観によって自分の価値観が作られます。

親が「アイドルってかわいいね」と言えば、子どもは「アイドルってかわいいんだ。私アイドルになりたい」という感じです。

親が「納豆なんて食い物じゃねえ」と言えば、子どもも同じように納豆を敬遠します。

子どもは初めて見るものをどう表現していいかわからないので、親の言ったように表現します。

そうやって親に似た価値観が出来上がっていきます。

ところが、思春期になると自分の価値観と違った価値観と出会います。

「自分はかっこいいと思っていたあの人を、かっこよくないという友だちがいる。逆に、友達は別の人をかっこいいと言っている」

こんな場面に出くわすたびに、脳内では「今まで私がかっこいいと思っていた人は、本当にかっこいいのだろうか」と混乱します。

そして、一度それを否定する時期が来ます。

それが反抗期です。

親にいつの間にか刷り込まれた価値観を、本当に正しいのかを確かめるために一度否定して考え直すのです。

それが終わると、反抗期が終了です。

例えば「大学に行かないと駄目」と言われ続けてきた子は、最初はそれに従って同調します。

しかし反抗期に一度それを否定します。

その後、自分で考え「やっぱり大学に行かないと駄目だな」と思うか「大学なんて必要無い」と思うかはわかりませんが、いずれにせよ、それは自分の意見、自分の価値観となります。

親とは異なった一人の人間になるために、一度反抗して作り上げるという過程が必要なのです。

ということで、反抗期に反抗するのは「今まで自分の価値観を作るにあたり大きな影響を与えてきた人」です。

反抗期だからって誰もかれもに反抗しません。

現に、塾の先生に反抗する中学生なんて滅多にいません。

反抗期の子がイライラしがちなのは、脳内では混乱しているからでしょう。

今までの価値観と新たな価値観がぶつかりあって、どう考えたらいいのかがわからない状態なのです。

SHIMIZU

大人だって、解けないクイズやパズルにイライラするよね

混乱するとイライラするのが通常の反応です。

まあ、これを知ったところで、反抗されたらイラッとくるのは変わりないと思いますが、それでも「うちの子も成長の過程なんだな」と思えれば、少しは軽減されるんじゃないかなと思います。

現在反抗期真っ盛りの子を持つ方も、これから持つ方も、子供の成長を楽しみましょう。

友人Y

そんな悠長なこと言ってられないぞ

SHIMIZU

まあ、実際はそうだよね

友人Y

しかも、反抗期じゃないのに反抗する小2の娘に俺はイラッと来るぞ

SHIMIZU

睡眠をたくさんとって自分のストレスを減らしておくしかないね

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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