これからする話は統計学ではありません。
私の個人的な感覚の話です。
長年塾講師をやっていて思うことがあります。
それは「迷う子は落ちやすい」ということです。
もっと強い言葉で言えば「迷えば落ちる」ですね。
例えば偏差値60の一高と、偏差値50の二高があるとします。
そしてA君の偏差値は現在56とします。
このとき、今まで一高を志望していたA君が二高に志望校を変更しようかと考えました。
そして、A君は迷いに迷って結局一高を受験しました。
こういったケースでは、不合格になる可能性が高い気がするのです。
逆に、偏差値52のB君。
偏差値60の一高を受験するという考えを全く変えません。
周りがいくら止めても「俺は一高に行く」と言って聞きません。
このケースでは、B君は一高に合格する可能性が高いのです。
B君はもう迷っていられない状況なので、なりふり構わず脇目も振らず勉強したから合格できたのでしょう。
A君は迷う余裕があったからこそ、迷ってしまい、それが仇となってしまった。
こういうパターンを何度も見てきました。
迷うとしたら、A君のように「あとちょっと頑張れば第一志望に届く」という位置にいる場合でしょう。
「頑張れば第一志望に、でも第ニ志望なら安全に合格できる」こんな状況のときに迷いが生じます。
B君は「第ニ志望、なにそれ?俺には第一志望しかない!」という背水の陣。
そうなると、迷いがない分、鉛筆を手に取るまでの時間が短くなって、勉強が進むのです。
ということで、現在「◯高校と△高校、どちらにしようか」と迷っている受験生がいたら要注意です。
迷えば落ちます。
現時点での迷いは、不合格でななく「志望校を下げる」という方に落ち着くでしょう。
入試直前での迷いは「不合格」へ、
現時点での迷いは「志望校を下げる方」へと繋がります。
迷えば落ちる。
それを肝に銘じて、一度決めたら迷うのをやめましょう。
迷いが現れた瞬間「また出てきたな!お前の手には乗らないぜ」と、うまくスルーして、勉強にとりかかりましょう。
本当は、がむしゃらに勉強していれば、迷う暇なんてなくなるんですけどね。
思い返すと、竹園に行ったJ君も、土浦二高に行ったKちゃんも、小山高専に行ったK君もI君も、みんなみんな、迷いが無かったように思えます。
実際は心の中では迷っていたかもしれませんが、それが表面に見える形にはなっていませんでした。
私の目には「迷わず猪突猛進」といったB君のように映っていました。
今挙げたLilyっ子たちは皆、「その偏差値で、その志望校で、本当に大丈夫?」という成績ばかりでした。
安全に行けた子は一人もいません。
皆、ブレずに突き進んだのです。
だから、受験生。
迷うことなかれ。
迷えば一歩出遅れる。
その一歩が、やがて取り返しのつかない差となってしまう。
迷わず行けよ、行けばわかるさ!
1,2,3,ダ―――ッ!!!