学力を上げるには

人生は、やるかやらないかの2択の連続です。

6時に目が覚めました。

「起きちゃうか、まだ早いからもう一眠りするか」

ここからすでに2択が始まっています。

起きたら起きたで「なんとなくテレビをつけるか、つけないか」の2択。

こんな感じで、意識はしていなくとも、何かしらの判断を下しながら生きているはずです。

そして、その選択が上手い人と下手な人で、学力でも筋力でも、差が広がっていきます。

勉強ができる人は、もともとの能力が高いというのもあるかもしれませんが、日々の選択が上手いんだと思います。

日々の選択が上手いから、能力が高くなるのかもしれません。

なんというか、頭の使い方が上手いんですよね。

突然ですが、ここでちょっと問題を解いてみましょう。

100円を入れると250円が出てくるくるマシーンがあります。

200円を入れると500円が出てくるかと思いきや、なんと550円が出てきます。

説明書にはこう書いてあります。

「このマシーンにxの金額を入れると、法則に従ってy円が出てきます。次の表を参照しし、次の問に答えなさい」

xy
50100
100250
150400
200550
250700

【問1】
今あなたは100円硬貨を3枚、つまり300円持っています。
このマシーンを使うとあなたは最大で何円を手にすることができるでしょうか?
※一度に300円を入れることはできますが、出てきたお金を再度投入することはできません

【問2】
今あなたは100円硬貨を100枚、つまり1万円持っています。
このマシーンを使うとあなたは最大で何円を手にすることができるでしょうか?
※一度に1万円を入れることはできますが、出てきたお金を再度投入することはできません

実際にチャレンジしてみたでしょうか?

まず最初の選択肢「答えようとするか、しないか」があります。

成績上位層の多くの人は「答えようとする」です。

下位層は逆の選択をします。

上位層は問題を解くのが楽しいと感じ、下位層は問題を解くのが面倒と感じてしまいます。

別の言い方をすると、頭を使うことが楽しいと感じる上位層、頭を使うことを嫌がる下位層となります。

現時点で下位層に沈んでしまっている人は、この辺に心当たりがありませんか?

もし心当たりがあるのなら、ここから変えましょう。

問題にチャレンジして、頭を使わないと、学力は上がっていかないのです。

筋力を上げるには筋肉を使わないといけないのと同じです。

さて、話は問題に戻ります。

【問1】であれば、答えが”800円”か”850円”になったと思います。

友人Y

なぜに850円?

表を見ると100円は250円になるとわかるので、

100円を1回ずつ、計3回入れることを考えるでしょう。

そうすると250+250+250=750となります。

友人Y

そりゃそうだ

次に300円を100円と200円に分けて、2回投入する方法を考えるでしょう。

100円は250円に、200円は550円になると表からわかるので

250+550=800

となります。

友人Y

それはわかる

よって、最大の金額を手にするには「100円を3回投入して750円をGETする」という方法は外れます。

ここまでで「3回に分けるより、2回に分けたほうが出てくる金額が大きい。ってことは1回で300円を入れた方が出てくる金額はもっと大きくなるんじゃないか」と推測すると思います。

友人Y

したよ。でも、いくら返ってくるかわからない。表に書いてないんだから。

問1で850円になる理由はさておき、問2を考えます。

友人Y

さておかないでよ。気になるでしょ。

問1は持っている金額が300円という、表には書いていないけれど、おそらく次の枠には書いてあるだろう数字だったので、頑張って考えたでしょう。

でも、問2は持っている金額が1万円……。

250円までしか書いていない表を頼りにしていては、とてもじゃありませんが答えまでたどり着きそうにありません。

このときどうするか。

考えるんです。

そもそも最初に「法則に従ってy円になる」と書いてありましたよね?

その法則を見つけ出すのです。

その法則さえ見つかれば、今持っている金額が1万円だろうが100万円だろうが、いくらだって計算できます。

この「法則を見つけ出す」をしようとするかしないか、ここが分かれ目になるのです。

法則を見つけられなくても、問1はなんとかなりそうです。

でも、問2は無理でしょう。

問2にチャレンジするかどうかでも、学力がある程度わかってしまうのです。

ではそろそろ答えを言いましょう。

xy
50100
100250
150400
200550
250700

細かい説明は省きますが、法則を言っちゃいます。

「xの金額を3倍して、50を引くとyになる」

これが法則です。

xが50なら、50×3-50=100

xが100なら、100×3-50=250

xが150なら、150×3-50=400

xが200なら、200×3-50=550

xが250なら、250×3-50=700

ほらね。

ここまでくればわかるでしょう?

xが300なら、300×3-50=850

ということで、問1の答えは850円になるのです。

友人Y

法則、気づいてたし

SHIMIZU

ほんとかなぁ?

この法則が分かれば問2も簡単ですね。

10000×3-50=29950

となります。

これが「計算が面倒だからとりあえず1回1枚ずつでいいや!」と言って

100円を250円にするのと100回繰り返すと、25000円になってしまいます。

1枚を100回だと25000円。

100枚を1回だと29950円。

その差4950円。

ここまで聞いてしまうと、1枚を100回入れる人はいませんよね?

ちなみにこの問題は中学2年生が対象です。

SHIMIZU

法則が分かれば小学生でも解けるけどね

数学として解く場合、

xが50のとき、yは100

xが100のとき、yは150

と、これだけの情報で法則が導き出せます。

座標にしてみると( 50 , 100 )( 100, 150 )となり、今回の法則とは「この2点を通る直線の式」として表せます。

y=3x-50 となるのです。

この式が分かれば、xにどんな数字を入れてもyを導き出せますね。

さて、問題を通して「自分は頭を使うことが楽しい」と感じるかそうでないかがわかったでしょうか?

学力を上げたいなら、頭を使うことを避けてはいけません。

表には書いていない「法則」を見つけなくてはいけません。

そのためのキーワードが「なぜ?」です。

なぜ50円が100円になり、100円が150円になるのか。

上位者層は、この「なぜ?」という問いかけを自然に、当たり前のものとしてやっているのです。

数学に限らず、歴史でも国語でも理科でも、なんだって同じです。

「なぜ?」

を考えられる人は、理解が早くなります。

「日本は、夏は湿気が高く冬はカラッとしている」と書いてあったとき、そこで「なぜ?」と思えるかどうか。

なぜ?と思って考えて、調べることができるかどうか。

日本は冬はカラッとしている……いや、新潟県は冬は大雪で湿気が高いんじゃないの?と考えて、さらにそこでまた「なぜ?」と考えられるかどうか。

走ることは疲れます。

できれば走りたくないです。

これでは足も速くなりませんし、体力も付きません。

考えることは疲れます。

できれば考えたくないです。

これでは学力はつきません。

走るのと違って、「考える」は見た目ではわかりません。

考えているのか、ぼーっとしているのか、外からじゃ判断できません。

でも、確実に差を生んでいるのです。

「あいつ、いっつもぼーっとしてるな~」と思ってたら、実は頭の中がフル回転していて、いろんな法則を見つけ出しているかもしれませんよ。

筋力で上に行きたいのならトレーニングが必須なように、

学力で上に行きたいのなら考えることが必須です。

考えることを面倒くさいと感じてしまう部分から、変えていきましょう。

友人Y

その変えていくのが難しいんだけど……

SHIMIZU

トレーニングあるのみ!

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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