どこでもいいと言わないで

A「今日の外食、食べたいものある?」

B「特にないから、何でも良いよ」

A「じゃ、ラーメンにしよう」

B「えー」

日常で見かけるあるあるですね。

何でも良いと言っておきながら、あとになって「えー」と言う。

「だったら先に”ラーメン以外”とか言ってよ!」となるパターンです。

考えることを面倒くさがると、Bさんのように「なんでも良い」と行ってしまいます。

「なんでもいい」は考えることの放棄であり、器の大きさを示しているものではありません。

だって実際に「○○」と言われると「それは嫌」と言うのですから。

相手の言ったことに対して全てを受け入れるのであれば「なんでもいい」という表現は合っていますが、大抵の場合は上述のようなやりとりになるでしょう。

親は子に、これと同じことをしていないか胸に手を当てて考えなくてはいけません。

「志望校はどこでもいいよ」と言ったその台詞、本当に心から言っていますか?

おそらくその台詞を吐いているときは深く考えず「自分の子なら、この辺のこのレベルの高校を選ぶだろう」という暗黙の枠があるはずです。

子供がその枠から外れたことを言うとします。

例えば「全寮制のある東京の高校に行きたい」という親の想定外の台詞を子供が言った場合、親は「いくらどこでも良いって言ったってなぁ……」となると思います。

親が想定している高校と、子供が想定している高校が違うということはいくらでもあるのです。

「どこでもいいよ」と言われたときの子供の心理は「自分を信頼してくれている」とはならないでしょう。

きっと「親はあんまり関心がないんだ」と捉えると思います。

高校受験において、中学生に向かって「どこでもいいよ」は言わない方がベターです。

寿司屋の職人ではないのですから「おまかせで」と言われて、テンションを上げる中学生はほぼいません。

それよりは、実力とかけ離れていたとしても、親は親自身の志望校を子供に伝えて上げるのが良いと思います。

こんなことを書きつつ、自分の娘が受験を考えるようになったとき、私も「行きたいところ、どこでもいいよ」と言ってしまいそうです。

子供が受験生になる前に、親は親自身の考えをきちんとまとめておくようにしましょう。

SHIMIZU

私も頑張ります

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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