読めれば良いと言わないで

常用漢字は書けなきゃダメです。

おうちの人も、そこはお願いします。

「お母さん、サギってどうかくの?」

「サギって、人を騙すやつっていう意味の?」

「そう。書き方教えて」

「サギ、サギ……うーん、どう書くんだっけ。読めるけど、書くとなると難しいね」

「でしょ、だから漢字のテストができなくても仕方ないよね」

「だめよ。お母さんだって、鳥の方のサギなら書けるんだから」

「じゃ、書いてみて」

「・・・・・・あ、そっちも書けないわ。いやー難しいわね。読めりゃいいのよ、読めりゃ」

お母さんダメです。

「読めれば良い。書けなくて良い」と言ってしまっては駄目なんです。

常用漢字は「常に用いる漢字」だから常用漢字と言うのです。

常に用いるものを書けなかったら、意思疎通が困難になりますよ。

それに中学生なら「こいつは漢字できないなー」で済ませられても、社会に出たら「え、この人、こんなに常識ないの……?」となってしまいます。

言葉に出されなくても、そう思われてしまっては、いろんなところに弊害がでてきてしまいます。

最初の分かれ道は「常用漢字を書かないことを許すかどうか」です。

書かなくても許してしまうと、書かなくなります。

楽な方へ行くのが人間の性ですからね。

その最初の岐路に佇む我が子に、間違えた道を教えないようにご注意お願いします。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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