言葉が身についているかを確かめる方法

昨日の話に関連したお話を一つ。

というか、本当はこっちを書こうと思って書き始めたら、昨日の記事になってしまったんですけれど……。

昨日の記事の引用です。

1つのUnitの英単語をさらっと練習しただけで「もう大丈夫」と思ってしまいます。
ワークを1周しただけで、テストは大丈夫と思ってしまいます。

でも、それでは不十分。

実際にテストをやってみて、赤点をとり、そこで初めて気づくのです

で、今日はそんなテストがない場合のお話。

4歳くらいからの言葉の取得の確認についてです。

言葉を取得しているかどうかを確認するには「音読」が一番です。

このアドバイスを以前、中学生の保護者様にしたことがあります。

今回、これを実感することがありました。

夜寝る前、我が家では毎日絵本を読みます。

基本は妻が、私がいるときは私が読み聞かせをします。

でも5歳の小春はよく「自分で読みたい」「私が読むから聞いていて」と言います。

保育園ごっこの遊びのような感覚なのでしょうね。

私はそれに乗って、生徒役で朗読を聞きます。

小春は年齢の割に、文字を読むのが上手です。

絵本もスラスラ読めます。

でも、よく聞いていると、ところどころつっかかるところがあります。

これが「取得していない言葉」です。

「さんたさんは ぷれぜんとをもって でかけました」

「しゅっぱーつ」

これらは全てスラスラ言えます。

取得しているのですね。

その後

「やあ、くまさん、こんにちは」

「お好きな…ざ…ざ…せ……き……に おすわりください」

ん?

そうです。

小春は「座席」という言葉を知らなかったのです。

そういえば確かに「座席」を使うシーンにまだ遭遇していないと思います。

保育園でも「自分の席に座ってね」の「席」とか、ていねいに「お席」とは言うでしょう。

でも「座席」とは言わないと思います。

「ざせき」というのは小春にとって、ほぼ初めて遭遇した言葉です。

なので、うまく読めなかったのです。

今回の絵本で「ざせき」という言葉を知り、その意味もわかったので、今度読むときはスラスラ読めるでしょう。

やっぱり自分の中に入っていない言葉はうまく読めないものだなと実感しました。

大人だって、本に「えらそうにこうしゃくをたれるな」と書かれてあっても、言葉がわかっていないとスラスラ読めませんよね。

友人Y

ひらがなで書かれると余計に読めないね

ということで、言葉が身についているかどうかは音読して確かめましょう。

小学生ならともかく、中学生に目の前で音読させるっていうのはなかなか難しいでしょうけれど……。

この辺が「勉強を始めるならできるだけ早く」と言われる所以ですね。

今からでも、できるご家庭はやってみてください。

おわり。

SHIMIZU

ゲームとかでも、魔法の名前や敵の名前なんか、初見で読めないよね

友人Y

素人はそうだろうね

SHIMIZU

エルフリーデパーティーとか言われても、どこで切って読むのかわからないしね

友人Y

俺が教えてあげよう

SHIMIZU

偉そうに講釈を垂れるな

この記事を気に入ったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

目次