今日は集団授業の日。
中1で扱ったのは理科の「質量パーセント濃度」です。
この単元は計算が入ってきて、苦手とする中学生が多いので対策しておきました。
質量パーセント濃度を求める式は「溶質÷溶液×100」です。
実際は分数ですけれど。
ちなみに、この割り算は他の単元でも出てきます。
それは数学の「相対度数」です。
「特定の階級の度数÷全体の度数」で求めます。
これらは、言葉こそ変わっていますが、やっていることは同じです。
「特定の数÷全体の数」です。
言い換えると「全体の数、分の、特定の数」です。
もうちょっとわかりやすい表現をすると「全体の中に、それはどれくらい入ってるの?」です。
例えば、100gの砂糖水の中に、砂糖が30g入っていたら、100分の30。
30÷100で、0.3です。
でも、0.3と言われてもピンとこないので、100倍することで、身近な数字になるようにします。
よって0.3×100=30。答えは30%です。
例えば理科の得点も、0.8点とか0.47点なんて言われるより、80点、47点と言われたほうがピンときますよね。
小数点を使った数字で比較すると、言いにくいし、感覚的に小さすぎて、違いがよくわからないのです。
だから、100倍してパーセント表示にするのです。
でも、結局のところ、やっていることは「割合を求める」ということです。
最後に%で答えているだけで、実際は「全体の中の砂糖の量の割合を求めている」だけに過ぎません。
割合を求めるのは、”全体”分の”その数量”です。
これは砂糖水に限ったことではありません。
36人の中でメガネをかけている人の割合を出すときも同じ式です。
全体は36人、メガネっ子が9人なら、36分の9です。
これを小数で表すと0.25。
歩合で表すと、2割5分。
パーセントで表すと25%です。
結局、聞き手にわかりやすい表現を選んでいるだけであって、やっていることは「全体の中に、それはどれくらい入ってるの?」という質問に答えているだけ、「”全体”分の”その数量”」という計算式に入れているだけ、です。
野球の打率だって、”全体の打席数”分の”安打数”で求めます。
0.289と小数で表現することもあれば、2割8分9厘と表現することもあります。
打率って%では言わないよね
なぜだろう
割合は、思った以上に身近にあります。
その全ては同じ計算式です。
ということは、打率を求められるなら、食塩水の濃度を求められるし、相対度数も求められるということです。
理科の気象の単元で出てくる”湿度”もね
逆に言えば、割合ができなければ全部苦手になってしまうということ。
ちなみに、この割合ですが、最初に習うのは小学5年生ごろ。
ここでしっかり練習しておけば、あとはスムーズになります。
そういうのは早く言ってくれ
君んちの子はまだ小5じゃないでしょ
うちはそうだけど、もう中学生しかいない家庭の親の気持ちを代弁したんだ
過ぎてしまったことは仕方ありません。
そこを逃したからと言って、もう手遅れというわけでもありません。
気づいた時にやるかどうか。
ここまで読んで、本当に行動する人の割合はたぶん10%でしょう。
10%以内に入れれば、ごぼう抜きできますよ。
がんばりましょ