失敗が多い人にはある特徴があります。
それは「教えられた通りにやらない」ということです。
実感してもらうために、日常のあるあるを紹介しましょう。
カレーがおいしく作れない人。
「これ、レシピ通りに作った?」
「作ったよ!でも、じゃがいもが余っちゃうから、それだけはレシピ通りじゃないけど」
「じゃがいもが多くなると、相対的にカレーのルーが足りなくなっちゃわない?」
「その分、水を足したから大丈夫」
それ!
レシピに適量が書いてあって、それ通りに作れば誰にでもおいしくできるのに……。
他にも、レシピに書いていない調味料を足してみたり、レシピに書いていない具材を入れてみたり……。
量を測るのが面倒で、目分量でやってみたり。
おいしく作れない人は「レシピ通りにやる」ということができていないのです。
こんなところで個性を出してはいけません。
個性は「何度やっても普通にできる」という状態になった上で、少しずつ出していくものです。
勉強も同じです。
効率的な学習の順番があるのです。
そのレシピを無視すると、遠回りになるだけだったり、下手したら前より酷くなってしまったり。
例えば定期テスト前なんかによく見られる光景です。
「あなたは今回の定期テストの範囲を理解するだけの土台が出来上がっていません。まずは1年生の内容から復習しましょう」と講師が伝えます。
そして1年生の内容のプリントを渡します。
でもその子がやっているのは、定期テスト範囲のワークの暗記。
「いや、だって、テスト範囲のワークをやらなきゃ、点数が取れないじゃないですか」
もちろん、そうです。
テスト範囲のワークをやらなきゃ、点数が取れません。
でも入試での合格を考えたとき、今やるべきことはテスト範囲のワークの丸暗記ではありません。
1年生の内容からです。
でも、目を話すとテスト範囲のワークの丸暗記をしているという。
どうでしょう?
心当たりはありませんか?
カレーのレシピには「じゃがいもの皮をむき、適当な大きさに切る」と最初に書いてあります。
それなのに、いきなり鍋を火にかけて、カレーのルーを入れようとしているのです。
「その後にじゃがいもの皮をむいて適当な大きさに切って、鍋に入れれば同じでしょ?」
本当に同じでしょうか。
変な個性は出さなくて良いのです。
まずは「レシピ通りに作る」ことから始めましょう。