成績戦隊アゲレンジャー
~塾に行っても成績を上げられないレンジャー達~
周囲を気にせずタメ息連発ブルー!
受験は個人戦でしょうか、団体戦でしょうか。
一人ひとりの合否がでるので、個人戦と言えるでしょう。
でも、団体戦の要素もあると思います。
実際に団体で勝敗がつくわけではありませんが、受験に向かう道程は団体戦のそれに似ている気がします。
「プロ野球選手になるためにはどうしたらいいか」という答えに「甲子園に行けるような野球の強い高校に入る」というのがあります。
ものすごく上手ければプロ野球選手になれるはず。
だから、自分の技術をものすごく上げれば、スカウトが来てくれるはず……。
そう考える人もいるでしょう。
でも、実際は地区大会1回戦負けの高校にスカウトはこないでしょう。
野球はチーム競技なので、一人の力が突出していても勝てません。
150km/hのボールを投げられるとしても、それを受け取れるキャッチャーがいなければ話になりません。
自分ひとりだけでなく、全員のレベルアップが必要になります。
全員がレベルアップして、甲子園に出場できれば状況は一気に変わります。
今度はスカウトも来てくれるでしょう。
結局やったのは「自分一人がひたすらレベルアップ」ではなく「チーム全体のレベルアップ」です。
それにより、プロ野球選手への道のりが開かれるのです。
チーム全体のレベルアップを待つ時間がない場合は、もともと強いチームに入るというのが良いでしょう。
強豪チームに上手い人が集まるのもそういった理由でしょう。
野球部での例を言いましたが、これが塾でも当てはまります。
自分一人がレベルアップするより、チーム全体がレベルアップした方が結果的に自分のレベルがアップしているという状態になりやすいです。
高校入試は野球と違ってチーム競技ではないので、野球ほどチームが個人に影響をしませんけれど、それでもチーム全体のレベルが高い方が個人にとっても良い方に作用することが多いです。
1人が偏差値70で、他の9人が偏差値50だったら、どうしても偏差値50に合わせた授業を展開することになるでしょう。
でも、他の9人も偏差値55→60→65と上がってきたら、それに合ったハイレベルな授業になっていきます。
こんな感じで、全体のレベルアップは個人にとっても良いのです。
学校でもクラス分けすればいいんじゃん?
教育を受ける機会を平等に与えるみたいなのがあるから難しいのかもね
じゃ、数学だけでも
それは実際にもうクラス分けあるところもあるよ、2クラスだけだけど
自分がレベルアップしたければ、自分が所属しているチームのレベルアップを考えると良いのです。
まあ、中学生はそこまで考えずに全員が自分のレベルアップを考えれば、それがチーム全体のレベルアップになるから、各自が頑張ってくれればいいんですけれど。
そんな中、ため息連発で空気を重くする子がいたら、チームに良い影響を与えません。
ため息って愚痴と同じで、やったところでそのメリットってほとんどないんですよね。
でも暑いときは「暑い」って言いたいじゃん
暑いって言ったところで何も変わらないのにね
何かを変えたくて言ってるわけじゃないんだ。ただ暑いから暑いって言うだけだ
感情を表に出すことが悪いわけではありません。
嫌なら嫌と主張するのも必要でしょう。
ただ、ため息ついたり愚痴を吐いたりするのなら、それよりもできるようになるには、どうすればいいかを考えたり、行動したりする方が良いでしょう。
「あぁ、俺はどうしてできないんだ」なんて言って落ち込むより、「間違えたところ、やり直そうっと」って切り替えられる方が伸びます。
ため息を連発するブルーレンジャーは「ため息をつく=行動しない」が染み付いてしまっています。
まずはそこが成績を上げられない大きな理由。
そして、もう一つはそのため息により周りの空気を重くする=チーム全体のやる気を削ぐ、ということ。
教室の中にため息連発ブルーレンジャーがいるのと、「よし!頑張ろう!」と前向きな発言をする人がいるのでは、全体の士気が大きく異なるでしょう。
ブルーレンジャーの要素がある人は、ため息をしそうなときはぐっと我慢して飲み込んで、代わりにプラスの発言をするように意識しましょう。