3年生、ついに実を結び始めました。
3年生は毎月のように実力テストがあります。
Mさんは10月→11月で合計点が70点も上がりました。
10月が失敗したというのもありますが、11月は順位も過去一番の良さだったので、上がっていることは確実でしょう。
あとは12月も11月以上の成績を残さなくては「11月はまぐれだった」と言われてしまうので、頑張ってもらいたいところです。
今日の中2Aクラスの授業では数学と英語の茨統過去問を扱いました。
授業後に、数人から質問が来ました。
「役に立つはhelpfulでも良いんじゃないですか?」
答えはusefulでした。
でも、どちらも意味を調べると「役に立つ」です。
このニュアンスの違いについてAクラスの子達は質問してくるのです。
教える私もタジタジになります。
今回の問題はこれ。空所補充です。
そのかばんは役に立ちます。
The bag is ( ).
答えは上述した通り、usefulです。
でも「役に立つ」という意味の「helpful」と書いても正解では?というのが先程の2年生達の主張です。
さて、なぜでしょう。
感覚で英語をやっていると、この辺の説明がぱっと出てきません。
なぜと言われても、この場合はusefulじゃん……となってしまいます。
例えば「温暖」を「暖か」とも言い換えられますが「この地方は◯◯ですね」というとき「暖かですね」よりも「温暖ですね」の方が自然ですよね?
でもなんで?と聞かれたら、答えに窮します。
「暖かな地方」…っていうと性格みたいに聞こえちゃうからかな
実は「温暖」は「気候が暖かなさま」なので、温暖という言葉には「気候について話しているんだよ」というニュアンスが含まれているのです。
そんな感じがした
でもそうすると「温暖な気候」って「頭痛が痛い」的なことになるのか?
頭痛が痛いよりは自然な感じがするけど、どうなんだろう
まあ、こんな感じで、なんとなく使い分けていると、いざ説明するときに言葉に詰まるものです。
では「役に立つ」という意味を持つusefulとhelpfulの違いはなんでしょう。
どちらもfulがついて形容詞になっていますが、それを取って動詞の形で考えてみましょう。
useは「使う」
helpは「手伝う」「助ける」
ということで、useはどちらかといえば「モノ」のときに用います。
「このペンを使う」「彼の車を使う」といった具合に。
対してhelpは「私は母を手伝う」「私はトムを助ける」といった具合に「人」のときに用います。
「このペン、使えるね」というのは違和感がありませんが「トム、使えるね」だとなんだかトムを道具として使っているようで失礼な感じがしませんか?
「使う」という言葉は基本的にはモノを対象としていることが解るでしょう。
さらに「このペン、使えるね」を「このペン、役に立つね」と言い換えても問題なさそうです。
こうしてusefulの出来上がりです。
よって、モノが役に立つ場合はusefulの方が適しているので、今回の問題の答えはusefulとなります。
ちゃんと考えて勉強していると「なぜ?」という疑問が湧くものです。
勉強すればするほど、疑問が湧いてきて、勉強は底なし沼だと気づきます。
そうすると、いくら時間があっても足りない、ということにも気づきます。
かくして、Aクラスの子達は自由時間を勉強時間へと変えていくのです。
リリイっ子たちの「なぜ?」に答えるべく、こちらも理論武装しなければなりません。
それもまた楽しい道のりです。
勉強って楽しいものですね。