音読

子育てをしていて、音読の重要性をよく感じます。

5歳の娘は絵本をすらすら読めるようになりました。

最初は大人が言ったセリフをそのまま丸暗記して、文字を読まずに言葉を発するというものでしたが、最近は大人が読み聞かせしないものでも、自分で読み進めています。

でも、それに耳を傾けていると、ときどき何度もつまづく言葉があります。

それは娘の脳内にない、娘にとっての新出の言葉です。

大人だって同じです。

例えば頭痛薬に入っている「イブプロフェン」は、何度も見たり聞いたりしている人ならさっと読めるし、発音できるでしょう。

でも、「アリルイソプロピルアセチル」なんていう聞き慣れない言葉だと、読み上げるのにも一苦労です。

友人Y

どこで切って読むかもわからん

小説を読んでいて難しい漢字があったとしても、その字面やそれまでの流れで、なんとなく予測して読めてしまいますが、発音するとなるとできないでしょう。

発音できる=その人の中に定着している

ということです。

なので、音読してみれば、自分にどの言葉が入っていないのかがよくわかります。

歴史の教科書では「藤原道長」「藤原頼通」「菅原道真」などなどいろんな名前がでてきますが、これも発音できるかどうかを試してみてください。

音読の效果が高いのは英語だけではありません。

全教科、音読してほしいくらいです。

まずは教科書が読めているのか確かめてみてください。

中学生は思った以上に、漢字や慣れない言葉を読み飛ばしています。

日常会話は普通にできていても、教科書を音読させると「こんなにも読めないものなのか」と驚くと思います。

ただ、教科書の音読なんて、中学生は親の前ではやりませんよね……、

小学生の頃は親の前で音読していても、中学生になるとぱったりしなくなると思います。

というか、そもそも親の前云々ではなく、音読自体をしなくなると思います。

文章を早く読むためには、いちいち声に出していたらできません。

速読には音は邪魔です。

でも、多くの中学生は速読の前に、正しく読むことが必要だと思うのです。

ということで、音読。

恥ずかしがらずにやってみてください。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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