想像すれば解決する!
勉強中、想像するのとしないのでは、理解力が大いに違ってきます。
小学1年生の算数で考えてみましょう。
3+5=8です。
それを数字だけで処理するのか、
「お皿に3個のリンゴがあって、そこにさらに5個のリンゴを加えるシーン」を想像するのか。
3個でいっぱいのお皿を想像しちゃったから、プラス5個も入らないよ
計算問題なら、いちいち想像しない方が早くていいかもしれませんね。
でも、文章題なら想像力が必要です。
大人と子供が何人かずつ乗っているバスがあり、A停留所で大人が3人、子供が2人降りて、別の大人5人と子供1人が乗ってきた。その後、B停留所で……
なんていう問題では、実際のバスをイメージした方が増減が分かりやすいですね。
3Lで4.8平方メートルぬることができるペンキ、なんていうのも実際に想像できれば
「3Lで4.8平方メートルぬることができるペンキが10Lあります。何平方メートルをぬれるでしょう?」という問題がでて、変な計算をして1.6なんて答えを出してしまったときに「おかしいぞ」と感じることができるでしょう。
3000mを2時間かけて歩くA君の分速を求めなさい。
3000÷2=1500
分速1,500m!!
ここで、想像してみましょう。
分速とは1分間に進む速さですよ?
分速1,500mと言ったら、1分で1,500m進むってことです。
できそうですか?
リアルに想像すると、無理だということがわかります。
そこで初めて「この答えはおかしいぞ」と思うわけです。
そして単位の換算をし忘れたことに気づくのです。
想像していないと、答えっぽい数字が出た時点で気づけません。
点A ( 2, -3 ) から点B ( 6, 8 ) までいくつ増加するか……。
この問題もグラフをイメージすれば間違えません。
でも、数字だけで計算する人はよく間違えます。
x座標を見るとAの 2 から、Bの 6 までなので、 4 増加したというのはすぐわかります。
Y座標は -3 から 8 までだから……増加量は 5 だ!
としてしまう子が多いのです。
このとき、グラフをイメージしていれば、それは間違いだとわかります。
横線であるx軸から点B ( 6, 8 ) までですでに高さは 8 あるのです。
5 どころじゃありません。
グラフを見せると「あ、11だ」と気づきます。
想像力が大事なのは英語も同じです。
Does he have to do his homework? という疑問文には Yes, he does.と答えれる子でも
Do I have to do my homework? という疑問文に、Yes, I do. と答えてしまいます。
字面だけで判断するとそういう自体が起こります。
Does he have to do his homework? (彼は自分の宿題をしなければなりませんか?)に対してYes, he does.と答えるのは問題ありません。
でも Do I have to do my homework?(私は自分の宿題をしなければなりませんか?)に対してはYes, I do.はおかしいですよね。
もちろん、自分自身に問いかけて、自分で答える、自問自答という場合もあるかもしれないので、絶対とは言い切れませんが、
「私は自分の宿題をしなければなりませんか?」という問いは、子供が親か先生に尋ねているシーンを想像した方がしぜんでしょう。
つまり、答えるのは親や先生です。
親や先生は「Yes, ”you” do.(うん、”あなた”はしなければならないね)」と二人称を使って答えるはずです。
そういう会話のシーンを……そのシーンには誰と誰がいて、誰が誰に話しかけているか、というのを想像すれば、間違わなくなるでしょう。
本来英語はそういうシーンで使えるように学ぶもの。
字面だけでなく、リアルな生活の中で使うためには、そのシーンを想像して勉強するのが大切です。
百聞は一見にしかず。
想像力を働かせて「見る」ことは、いつだって有効です。
想像力があると優しくなれるし、
想像力があると楽しくなります。
普段からいろんなことを想像して、想像力を働かせましょう。
そのためにジャマになるのが、想像する時間を奪うスマホです。
スマホの電源は切っちゃいましょうね!