継続

数学が80点の子(A君)と40点の子(Bさん)がいるとします。

どちらも同じ時間だけしか勉強しなければ、この差は埋まらないことは誰もがわかるでしょう。

では、A君が1時間勉強しているときに、Bさんが2時間勉強したらどうでしょう?

Bさんは2倍の時間、勉強しているので追いつくことができそうな気がしますね。

でも、現実は厳しいです……。

なぜなら、1時間で問題を解く量は2倍の差以上あるからです。

1時間でBさんがやっと3枚のプリントを終わらせたと思ったら、

同じ1時間でA君はプリントを10枚進めている……。

それくらいスピードの差があるのです。

同じ1時間で、量は3倍くらい違います。

そうすると、Bさんが2時間費やしても、A君の1時間に敵わないのが分かるでしょう。

1時間での量の差が3倍あるので、BさんがA君と同じ量をこなすには、3倍の時間が必要になります。

よって、A君が1時間勉強したなら、Bさんは3時間やってようやく同じ。

それ以上やって、やっと差が縮まっていくのです。

友人Y

でもさ、A君が2時間やったらBさんはきつくね?

そうです。

A君が2時間やってしまうと、Bさんが同じ量をこなすには6時間かかるということです。

だから現実は厳しいのです。

得意な子はものすごい速さで進んで行くし、苦手な子はゆっくりなペースでのんびり進みます。

差は広がる一方です。

小学生の頃はそこまでの差がなかったとしても、中学、高校、大学と進むにつれ、その差が広がっていくことが分かるでしょう。

じゃあ、Bさんは諦めるしかないのかというとそうでもありません。

最初はBさんはA君に追いつくには3倍の時間を費やさなくてはいけないとしても、それだけ勉強しているとBさんも計算スピードが上がってきて効率が上がってきます。

そうしているうちに、1時間あたりにこなせる量の差がなくなっていくので、だんだんと追いつけるようになってきます。

A君も人間ですから、計算スピードには限界がありますからね。

問題は、そこに達するまでにBさんが諦めずに続けられるかどうか。

継続できるかどうかが鍵です。

ということで、普段から意識すべきは「継続できるかどうか」です。

最近流行りの「持続可能な」ってやつですね。

一日だけ無理して8時間勉強しても、翌日に0になってしまっては意味がありません。

継続して1日2時間のほうが大切です。

今年は「継続」をテーマに頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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