数年前、私は気づきました。
数学って「ルールを決めて、それに従っていればOKな教科」ということに。
数学とは何かとウェブで検索してみると
数学は、量、構造、空間、そして変化の研究です。数学者はパターンを探して、新しい予想を定式化し、適切に選ばれた公理と定義から厳格な推論により真理を確立します。
と、書いてあります。
厳密に言うと、そうなのかもしれませんが、簡単に言えば「ルールを決めて、それに従ってやってみて」という感じなんじゃないかなと。
それは小学生達が「この線から先はなしね。タッチされた人はその場で止まって、鬼以外の人に触られたら復活できるのね」みたいにルールを決めて、それに従って遊ぶのと似ていると思います。
高校生で習う「ベクトル」という単元のYouTube動画を見ていて、そう思ったのです。
ベクトルというのは中学生ではまったく触れないため、高校生になって初めて出会います。
出会った最初に何をするかと言えば「AからBまでの矢印をベクトルaとする」「その逆はー(マイナス)ベクトルa」という具合に、これから扱う単元の基礎的なルールの解説から始まります。
それはまさに小学生の鬼ごっこのルールと同じ。
よくよく考えてみると、中学生で習う単元もだいたいそんな感じです。
(-5)×(-6)のように、マイナス同士を掛けたらプラスね!
とか、
3×aは3aと表すよ!
みたいな感じで。
今日の3年生で扱った平方根も同じです。
2回掛けて5になる数字を、±ルート5っていうことにしよう!
そこに「なんでそうなるの?」の疑問を挟む余地はありません。
鬼ごっこだって、仲間に触られたら復活できる理由なんてものはないのです。
そういうルールだと理解した上で遊ぶのです。
ルールが理解できな子は一緒に遊べないのです。
そう考えると、誰かが決めたルールで遊ぶことができる子であれば、みんな数学ができるはず。
最初のルールなんて、誰にでも理解できるくらい簡単なものですから。
この記事を読んで、数学がそんな風に見えて、苦手意識が取り除けたら嬉しいです。