今日は5歳の娘の小春は保育園の夏季合宿です。
今まで親がいないところで寝泊まりしたことはありません。
でもお友達みんなと一緒だから大丈夫だそうです。
何日も前から楽しみにしていたようで、かぜをひかないように早寝早起きで頑張ってきました。
その甲斐あって、今日も元気に家を飛び出していきました。
今頃、山に登ってるかな。
今はご飯を食べてる頃だな。
キャンプファイヤー、雨に降られずにできたかな。
そんなことを考えながら過ごした一日でした。
夜、妻と話をしました。
「もし小春が大人になって帰ってきたらどうする?」
「これからもう一人で寝る、とか?」
「そうそう。言葉遣いも変わってて、『お父様、お母様、ただいま帰りました。今日のお昼ごはんはいかがいたしましょうか』なんて言ってたらどうする?」
「そんなの別人じゃん、いや」
「大人になったっていうか、洗脳されたみたいに見えるね、これ」
こんなくだらない会話はどこの家庭でもしているものだと思います。
ただ、ふと思ったのが「親は子供の成長を望んではいるものの、急激すぎる成長は臨んでいないのではないか」ということです。
補助輪の自転車じゃなかった子が、次の日急に補助なし自転車を颯爽と乗っていたら、純粋に喜ぶことができなそうな気がします。
なんだか別人に入れ替わってしまったようで……。
急激に成長されると、親のほうが戸惑ってしまいます。
先週まで5教科合計120点だった我が子が、今日450点取ってきた。
こんな場合も戸惑うでしょう。
「別の子の答案と入れ違ったのでは」とか「カンニングしたのではないか」と疑ってしまったりするかもしれませんね。
こう考えてみると、親も我が子の急激すぎる成長は望んでいないということがわかります。
「成長はしてほしいけど、エレベーターで一気に3階に行くのではなく、階段を一歩ずつ上るようにゆっくりにしてほしい」と思うのは親のエゴでしょうね。
でも、そう思ってしまうのも事実。
子供の成長と自身の成長のスピードのズレはなくしたいものです。
まあ、心配しなくても、エレベーターで3階に行くような成長を見せる中学生には過去出会ったことはありません。
73位から1位になったJ君だって、一回のテストでそうなったわけではありません。
2年かけてそこまでたどりついたのです。
それでもものすごいペースですけどね。
今思えば、J君の成長とそれを受け入れる保護者様の成長のスピードが一致していたのだと思います。
ひるがえって、小春の話。
年長さんになっても、だっこをせがむ甘えん坊。
合宿を終えて、急に大人になって、「もうだっこなんて言わない」なんて言ったらどうしましょ。
そんなスピードでの成長を受け入れる覚悟は私にはまだないので、もう少し甘えん坊でいてくれるといいなぁと思います。