私の学生時代にスマホもタブレットもありませんでした。
電子辞書はありました。
しかし、英単語の意味を調べるときは「紙の辞書でないといけない」という謎ルールがありました。
おそらく、電子辞書もOKとなると、それを持っている子とそうでない子で差が出てしまいます。
全家庭が買い揃えられるかと言われると、難しいと思います。それなりの価格ですし。
でも、辞書はそれに比べて安く、必要最低限の道具ということで揃えやすいという背景があるのでしょう。
そして、学校の先生が紙の辞書を正当化するように「紙の辞書の方が単語力が上がる」と言っていたのを覚えています。
理由は調べたい単語の前後の単語も目に入り、そうやって興味が広がっていったり語彙が増えていくからだそうです。
電子辞書だと調べたい単語がずばり出てくるので、目的の単語以外の単語に目が行かないから駄目だというのです。
目的の単語以外、目に入っても全く興味を持たなかった私は「ふーん、そんなもんかね」と思って聞いていました。
その後、「英単語の意味を調べる必要はない。このテキストにすべて載せておいた」という先生が現れました。
名前をA先生としておきます。
調べるのが面倒だった私は、なんて良い先生なんだと思いました。
A先生いわく
「英語の勉強に必要なのは、英単語の意味であって『調べる行為』ではない。英単語の意味がすぐに分かるほうが効率よく英語の学習ができる」とのこと。
納得です。
それまでの学校の先生に「紙の辞書に慣れると、すぐに辞書を引けるようになるよ」と言われても「知りたいのは単語の意味であって、辞書を引くスピードが上がってもなぁ」と思っていました。
なんだか目的が変わってしまっている気がしたのです。
そんなこともあり、私は英単語の意味を調べるときに紙の辞書を使わなければいけないということには、はなはだ疑問だったのです。
調べる行為の重要性ってどうなんだろうなぁと。
それよりも意味を知る方が重要じゃないかなと。
だとしたら、意味を知ることができれば調べ方なんてどうでも良いのではないではなかろうか。
だって、日常で紙の辞書を携帯してる人なんていませんもんね。
紙の辞書を推す先生でさえ、今ではスマホを使っていることでしょう。
ということで、英語の意味を知るには、その方法は何でも良いと思う私です。
さらに言えば、効率が良い方がいいと思う私です。
そんな私なので、先に作っちゃいました。
教科書の英単語とその意味を現れる順番に書いた一覧表
これを見れば、英単語を調べるときにペラペラと辞書を探す必要がありません。
新出単語が10個あったとして、その10個の意味は10秒で見つけられます。
紙の辞書だと300秒かかるとしたら、英単語の意味を探す時間を30分の1に圧縮できます。
探すために時間を使うより、覚えるために時間を使ったほうが良いです。
ということで、Lilyっ子たちに「教科書の英単語、現れる順一覧」を配り始めました。
目的を履き違えずに、効果を最大限にするためのものです。
浮いた時間でInstagramとか駄目ですよ。
浮いた時間は、覚えるための作業時間にしましょう!