小学生3年生の割り算の問題です。
You have 8 cookies. How many people can you distribute if you give 2 cookies to each person?
答えはいくつでしょう。
8÷2=4
そう、4です。
ここで質問です。
「文章をきちんと読みましたか?」

ぎく
小学3年生の割り算といえば、初めての割り算です。
となると、だいたい「大きい方÷小さい方」で答えが出せます。
そういう頭で文章を見て「8」と「2」という数字だけに着目し「大きい方÷小さい方」で8÷2という式を立ててしまいます。
小学3年生の割り算であれば、それで正解になります。
文章を理解していなくても、正解が出せてしまうのです。
冒頭の英語の文が何を言っているかわからなくても4と答えを出せてしまったことで、そのメカニズムが理解できたと思います。
この頭を使わない計算ばかりやっていると、小学5年生あたりで行き詰まります。
小学5年生の算数で「割合」を習うとき、2÷8の計算も入ってくるからです。
「文章をちゃんと読んで理解する」という「頭を使う」ことに慣れてない子は、8÷2をやって4と答えバツをもらってしまったら、今度は2÷4をやって丸にしてもらうのです。
つまり、理解してそうしているのではなく、消去法でやっているのです。
この繰り返しを何度も何度もやっていると頭を使わない子が出来上がってしまいます。
対策する方法は一つ。
常に「なぜ」と問いかけること。
8÷2と式を立てたときに「なんで8÷2にしたの?」と聞いてみることです。
小学3年生にはまだ少し難しいかもしれません。
でも小学5年生ではこれをやっていないと、かなり高い確率で頭を使わない子になってしまうでしょう。
勉強を得意にするのも苦手にするのも、こういった小さな積み重ねが大事だと思います。
小学生をお持ちのご家庭はぜひ意識してやってみてください。
ちなみに、この記事を書くきっかけのになった発言がこちら。
学校のテストは、それで点が取れちゃうんですよね。
テストの一番上に「わりざん」って書いてあったら、 大きい数わる小さい数 を機械的にすれば、全問正解。
問題中に数字は2個しかないから、計算さえできれば正解。
だから、問題文なんか最初から読もうとしない。
読まないで計算すれば、「いちばん」に解ける。
学塾ヴィッセンブルクの朝倉先生の発言でした。
考えるきっかけ、ありがとうございました!
中学受験をお考えの方は、ぜひ足をのばして見てください。