「お水ちょうだい」と言われたら、5℃くらいの水を持ってくるでしょう。
正確な温度はわかりませんが、ウォーターサーバーなどで出てくる水を想像しますよね。
英語のwaterも同じかと思いきや、全く同じというわけではありません。
実はお湯もwaterなのです。
そうなの?
日本語の水には温度の情報も含まれています。
でも英語のwaterには温度は関係なく、あの液体の水であればwaterなのです。
同じ物質なんだから同じ単語という、極めてシンプルな考え方をするのが英語だということです。
そう言われてみればわかりやすいのかも
逆に日本語は温度で区別するので、水とお湯は別物と認識しています。
だから「水」と「お湯」のように別の言葉が割り当てられるわけです。
これもこれでわかりやすいけどなぁ
ただ、日本語の場合には「一体何度からがお湯なのか」という問題をはらんでいます。
お風呂の水くらいの温度がお湯って感じ
ということは40℃くらいだね
お湯は40℃だとしましょう。
そうすると37℃はどうでしょう?
37℃のお風呂に入るとだいぶぬるいと感じます。
それは「ぬるま湯」だな
では、60℃~80℃くらいはどうでしょう?
100℃の沸騰したお湯ほど熱くはありませんが、手で触れるほどぬるくもありません。
その辺のお湯の呼び名はありませんね。
そのくらいのお湯を使う場面がないからじゃん?
でも、お茶の温度ってそれくらいじゃない?
あー、そうかも
お茶の温度は日常でよく使いますが、呼び名はないのが不思議ですね。
というか、そもそもそうやって温度によって呼び名が変わるというのは結構めんどくさいと思います。
英語だとどう言うんだろ
英語であれば40℃くらいのお湯は hot water
沸騰するくらいの熱いお湯は boiling hot water とか boiled water と言うそうです。
waterであることには変わりないんだな
日本語は温度によって言葉も変わりますが、英語は物質で言葉が決まっているというちょっとしたズレがあるのが面白いですね。
こういう視点に気づけるのも英語を学ぶ楽しさですね。
学校では習わないけどね
日本語のほうがいろいろと区別が細かいというか、繊細だというか、そんな感じがします。
風だって雲だって色だって、たくさん名前がついてますもんね。
日本語ももっと勉強すると面白そうです。