最近、よくYouTubeで英語のチャンネルを見ています。
日本語がペラペラな外国人が文法を教えてくれたり、「こういう表現をするとネイティブにはこう聞こえる」といったことを言ってくれるので、重宝しています。
YouTubeがなかったらなかなかこういった情報って得られませんでしたからね。
その中で印象に残っているエピソードを一つ紹介します。
英語にはない文法の話。
日本人は良く「もっと早く言ってよ」ということを言います。
「えー!今日、お弁当なの?だったら昨日、言ってよ」みたいなことは良くありますよね。
「昨日言って」というのはよく見れば「過去+命令文」になっています。
実際は命令しているわけではありませんけれど、文法的にはそんな風に見えますね。
でも、英語には「過去+命令文」という発想がないそうです。
考えてみると確かに変ですよね。
命令というのは目の前の人に「今」または「未来」のことを命令するのが普通です。
「手を洗いなさい」
「帰ってきたら宿題をやりなさい」
こう言われたら、言われた方も命令に従うことはできます。
でも
「もっと早く言ってよ」
と言われたら、何をすればいいのでしょう?
それをわからなかったそのYouTuberは早口で言ったそうです。
そして、より怒られた、と。
「もっと早く言ってよ」「昨日言って」というのは、命令しているわけではなく愚痴の一つみたいなものです。
なので日本人はスルーしてしまうところです。
でも、それを知らない外国人は必死で相手の言葉を理解しようとするでしょう。
そしたら、混乱するのも当然ですね。
「もっと早く言って」を英語で仮定法が近いでしょう。
「もし昨日言ってくれれば、私は今日お弁当を作ることができたのに」というやつです。
日本人はそこでさらに「だから、昨日言って。そうしたらできたけど、言わなかったんだからできないよ」という文章がくっつきます。
その中の「昨日言って」だけが残って、ほかを省略してる感じですね。
日本人が何気なく使っている表現も、外国人から見たら奇妙にみえるのでしょう。
その逆もまたたくさんあります。
こうやって、自分を客観的に見られるのも英語を学ぶ理由の一つなんでしょうね。
使っている言語を知ると、その国の人の考え方がわかってくる、といったところです。
そう考えると、英語を勉強するのも面白いですね。
学生時代にこういうことに気づけていたら、もっと英語を勉強していただろうなぁ。
だから、YouTuber達、こういうことは早く言ってよね