早く帰りたがる子対策

終了5分前からちらちら時計を見始める。

終了2分前に机の上を片付け始める。

終了1分前には机の上に何もない状態で終了時刻をただただ座って待っている。

塾講師をしているとこういった光景をよく目にします。

その対策として、終了30前に簡単な問題を1題出して「この1題が解けた人から終了ね」と言います。

机の上に何もない子は慌ててノートと鉛筆を出して解きますが、周りの子はすでに解き終わっている状態。

こうして、早く帰ろうと終了時間前に片付けをする子は結局最後に教室をでる羽目になります。

でも、考えてみたらそんな子はLilyにいません。

全員が終了のチャイムがなるまで片付けたりせず、最後まで問題に取り掛かっています。

なんでだろうなと思ったら、そもそもLilyには「何分までやらないといけない」という強制力がないんですね。

19時50分に終了のチャイムがなりますが、お迎えが来たからと19時45分に帰ったって問題ないのです。

もちろん19時49分に帰っても問題なし。

こういうスタイルだからこそ、逆に早く帰ろうとする子がいないのかもしれません。

考えてみると1分前に片付けを済ませるというのも、本当に悪いのかと言われると微妙なところです。

準備なら1分前には終わらせておかないと駄目なわけですし。

「準備は1分前に終わらせなさい。でも片付けはチャイムがなる前にしてはいけない」というのは授業時間まるまる授業をやりたいという講師側の考えが反映されているような気もします。

講師からすると、まだ自分が話している途中にガタガタと片付けが始まったら嫌なのです。

それで、そうさせない対策を考えるということになり、冒頭の話に戻ります。

でも、Lilyで塾講師をやってから、考えてみたら「まだ片付けるな」とか言った記憶がありません。

それでもリリイっ子たちは最後の1秒まできっちり席についています。

リリイのシステム云々ではなく、単純にしっかりした子達が集まっている気がします。

とはいえ、そんな子達ももうすぐ卒業。

入試まであと4日。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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