朝起きて、出勤するころ「今日は帰ったら部屋の掃除しよう」と思いついたとします。
でも、そのときはもちろんできません。
そんなふうに、できないときこそ「やりたいこと」は生まれます。
仕事を終えて、いざ家に帰ってきたら、ほぼ間違いなく部屋の掃除はしません。
「やりたかったこと」は、やれる状況になった瞬間「やりたくないこと」に変わっているのです。
人間ってこういう生き物なんだと思います。
例えば宝くじで3億円当たってない今は「3億円当たったら1千万円くらい寄付しようかな」なんて思うかもしれませんが、現実に当たったら100万円も惜しくなると思います。
人間、一人のときにする行動がその人の本質だそうです。
誰も見ていない状況でゴミを拾うかどうか。
誰も見ていない部屋で勉強をするかどうか。
人間は基本的に怠け者だと思います。
怠けられるときに怠けないといけないんだと思います。
怠けられる時間帯に思い切り体を動かして、いざというときに動けない……こんなシチュエーションはまずいですよね。
例えばサッカー選手が、ボールが回ってこない場所で、いやむしろベンチにいるときに、体を動かしすぎて、いざ試合に出場してボールが回ってきたときにはもうヘロヘロなんてことがあったら、サッカー選手失格ですよね。
ということで、いつか来るべく危機に備えて、たぶん怠けないといけないと本能的にプログラムされているんです。
そのまま本能に従ってしまうような、本能に素直なタイプもいれば、逆に本能にあらがって眠い目を擦って勉強する人もいます。
生存競争下では本能に従うほうがいいのかもしれませんが、今は平和な時代ですから、もう少し頑張ってみてもいいかもしれません。
ヘロヘロになったときに襲ってくる敵はいないと信じて、ヘロヘロになるまで勉強してみましょう。
そんなことを言いながら「やりたくないこと」になってしまった「やりたかったこと」を必死にこなす私です。
人に言うにはまず自分から。
頑張れ、私。