2人のやり方、どちらが良い?

A君は1冊のワークを3周します。

B君は3冊の問題集を1周します。

どちらが良いでしょうか。

A君は1回目で100%にしてから2回目に行きます。

B君は1つ目が80%でも2つ目に行きます。

どちらが良いでしょうか。

どちらが「良い」かどうかは、答えられません。

それは人によって変わるからです。

A君のやり方のが合っている人もいれば、B君のやり方のが合っている人もいます。

また、どんな状況で勉強するかによっても異なります。

例えば「江戸時代」を初めて学習するとき、最初はきちんと全ての用語を調べたほうが良いのでA君のやり方のが良いでしょう。

「株仲間」という用語を知らなければ、どんなに頑張ったって自分の頭の中からその用語を引っ張り出してこれません。

そもそも頭の中に入っていないのですから。

だから、最初はいろんな用語を知ることが重要になります。

そのためにはA君の「1回目で100%にする」というやり方が良いと言えます。

しかし、ある程度学習して、一通りの用語に触れた状態であれば、B君のやり方のほうが効率的になります。

なぜなら「重要な用語がわかってくる」というメリットがあるからです。

例えば江戸時代の部分の教科書を一通り読んだとしましょう。

その時点で、どの用語が大切かがわかるでしょうか?

大事な用語は太字になっているので、「この用語が大切なんだな」というのはわかるでしょう。

でも、太字になっている中でも特に重要なものはどれでしょうか?

ワークを一通りやっても同じです。

一通りだけやると「株仲間」という答えになる問題は一回しかでてきません。

同じように「五人組」という用語も一回だけです。

では「株仲間」と「五人組」はどちらが重要でしょうか?

どちらも一回ずつしか出てきていないので判別できないでしょう。

これが、B君のやり方になるとどうなるか。

1冊目の学校ワークで「株仲間」「五人組」が出てきたとします。

2冊目の塾のテキストで「株仲間」が出てきたとします。

3冊目の自分で買った問題集で「株仲間」が出てきたとします。

さて「株仲間」と「五人組」はどちらが重要でしょうか?

もうおわかりですね。

いろんなパターンに触れることが大切なのです。

そして、いろんなパターンに触れていく中で「この用語は何度も出てくるな……重要だからか」と気づきます。

そう、重要かどうかは、何回でてくるかどうかで判断できるのです。

それが1冊のワークを周回していては判断できないのです。

だからといってB君の方が良いというのは早計ですよ。

あくまでその人次第です。

いくら学校で一通り習ったとは言え、その単元の用語が抜け落ちまくっていて「株仲間?五人組?初めて聞いたよ」という状態の場合は、A君のように一度100%にしないといけません。

そういう場合は、1冊のワークを周回するほうが得策です。

社会のテストで60点未満の点数を取ってしまう場合はこちらの方が良いでしょう。

逆に、80~90点取れるけどなかなか100点がとれない、という場合はいろんなパターンに触れるB君のやり方が良いでしょう。

また、残された時間が少なくて重要な用語だけでも覚えたい、という場合もB君のやり方のが良いでしょう。

こんなふうに使い分けながら学習するのが良いです。

自分の理解度や習得度、残された時間など、いろいろな環境、状況の変化によって最善策は変わってきます。

その都度考えることが重要です。

悩んだときはLilyに来てくださいね。

今の状況を踏まえて問題集を与え、指示を出します。

ワークもテキストも問題集も塾も先輩も学校の先生も、なんでも上手に使って、効率よく学力を上げましょう。

効率よく上げられれば、残った時間を自分の時間にできるようになるので、楽しい時間も増えますからね。

勉強と部活や何かを両立させるには、効率化。

両立させている先輩は効率よくやっています。

悩みすぎて手が動かないのも問題ですが、考えなさすぎて行き当たりばったりもよくありません。

頭を使うことを避けず適度に考えて、すぐに行動に移しましょう。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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