A man may lead a horse to the water but he cannot make him drink.
馬を水辺につれていくことはできても、水を飲ませることはできない。
机の前に座らせて鉛筆を持たせることはできても、問題を解かせることはできない。
どれだけ環境を整えても、最後には本人の力が必要です。
これとはちょっと話はずれます。
「空欄に得点を与えることはできない」
丸付けをしていて思うのは空欄には対処のしようがないということ。
空欄で出されたら「ちゃんとやってみて」と言って返すくらいしかできません。
空欄でないのなら、どこで間違えているのか、どんな考え方をしているのかは、解答からある程度わかります。
でも、空欄は相手の気持ちが読めないのです。
人間関係で言うと「無表情」ってところです。
何を言っても無表情で返されると、相手の気持ちを読み取ることはできません。
逆に恐怖さえ感じます。
相手に自分を知ってほしいのなら、無表情ではダメですし、空欄ではダメなのです。
何より問題なのは「空欄でもいいや」としてしまう心構えです。
空欄があったら絶対に100点は取れません。
何かしら書けばまぐれで当たるかもしれませんが、空欄なら100%当たりません。
空欄は「何が何でも点数をとる!という心意気が見えない」と映ります。
入試の場合だと「どうしても高校に入りたい」という意識がない、とみなされても文句は言えません。
本当にわからないのであれば空欄は仕方のないことです。
「空欄は絶対に避けなければ」という意識がないのが問題です。
例えば「借金は恥ずかしいこと。絶対にしてはいけないこと」と言われ続けて育ってきた人は、借金をしてしまった場合もすぐに返そうとするでしょう。
でも「借金も財産だし、経済を回してるんだから、いいんだよ。借金したって」と借金に対して負のイメージを植え付けられずに育った人は、借金もそこまで気にしないでしょう。
大切なのは意識です。
「空欄は絶対だめ」と意識していれば、いざ空欄になってしまったときも、テストのすぐあとに調べて知識を得るでしょう。
空欄に対して特に気にしていなければ。空欄を作ってしまった後もすぐに調べることはしないでしょう。
お風呂に入らないと気持ち悪いと感じるように
歯を磨かないと気持ち悪いと感じるように
空欄があると気持ち悪いと思えるくらい、圧倒的な知識を手に入れましょう。