劇的な変化

甲子園で野球をする高校球児を見ていると、一試合一試合たくましくなっていくのがわかります。

若い人は一日でどんどん変わっていきます。

中学1年生までは親の言うことを素直に聞いていたのに

中学2年生になると親を煙たがるようになり、

中学3年生になるとそれも落ち着いて、対話できるようになる。

そんなふうに、中学生も一年一年、別人のように変わっていきます。

我が家の子供達も「お父さんと一緒がいい」なんて言うのはあと数年くらいで、それを過ぎたら「一緒に来ないで」なんて言うんでしょうね~。

夏休み、毎日のように朝から勉強している中学3年生達も、変化しています。

きっかけは「基本的なことを繰り返したこと」です。

3年生は今、数学で「2乗に比例する関数」を学習しています。

そこで計算や変域の問題などが出てきます。

そのとき、何度やってもどこかしらでミスをして正答にたどり着けない中学3年生達。

そこで私は大きな声で言います。

「グラフを描いて」

「途中式を書いて」

「y=axの2乗を書いて」

グラフを描けば一目瞭然。間違いにもすぐに気付けます。

グラフを描けば簡単に解けるのです。

だから「きちんとグラフを書いて」と言っているのですが、この通りにやれる3年生は4割以下。

大半の子は面倒くさがって、グラフを描かずに頭の中で考えてやろうとします。

で、間違えます。

また私が言います。

「グラフを描いて」

あっちで言ったと思ったら、今度はこっちで、次はそっちで。

何回も何回も「グラフを描いて」と言いました。

その甲斐あってか、今日いた子たちはグラフを描くようになってくれました。

結果、間違いが95%減りました。

その後の様子を見ていると……

よくできてる!!

口を酸っぱくして言って良かったです。

基本の動作が身につけば、あとは進むのが速いですね。

3年生達が劇的に変化しました。

明日になったらすっかり忘れてしまった、なんてことのないよう祈るばかりです。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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