覚えるということ

新中学1年生は現在、正負の計算の練習です。

英語はまだ文法を扱わず、英単語練習です。

思えば「覚える」のを意識してやるのは、中学生になってからではないでしょうか。

小学校の授業では「覚える」よりも「理解する」とか「興味を持つ」という部分に重点を置くでしょう。

漢字を覚えるために毎日ドリルをやりますが、それくらいでしょうかね。

でも、あれもテストで点数を取るという目的のために覚えているわけではないと思います。

もっと言えば、特に意識もせず、習慣としてドリルをやっているような。

中学生になると、そうやって「習慣的に覚える」スピード以上に、新しい用語が飛び込んできて、それがテストで問われるようになります。

そうするとだんだんと

「テストに出るから覚えないと」

「点数を取るために覚えないと」

という意識になります。

本当のところは、勉強はテストで点数を取るためにするものではないと思うので、この目的もなんだかなぁとは思いますが、目的はどうあれ用語を覚えなくては話になりません。

とりあえず確かなのは、中学生~高校生はわんこそばのようにどんどんと新しい用語を取り入れることを要求されるということです。

次から次へと休む間もなく、新出単語が出てきます。

それを今までのように、漢字ドリルのスピードでこなしていたら間に合いません。

そこで初めて「一体どうすれば効率よく覚えられるのだろう」と考えるでしょう。

いくら周りが「効率よくやれ」と言っても、時間があると思っている本人には効率良い方法がわかりません。

両手に抱えきれないほどの仕事を抱えて初めて、効率を意識するのです。

あ、これは社会人1年生にも当てはまりますね。

新中学1年生に伝えるべきは、効率の良い勉強法や暗記方法ではなく、「効率について考えてみよう」ということです。

ということで、小学生までのように1ページ5問ずつの漢字ではなく、1ページに30個がどどんと載っている英単語リストをいきなり与えています。

Unit0に出てくる英単語は106個。

その中からランダムで10個を毎回、入室テストとして出しています。

最初は10点~30点だったら新中1生も、今は70~80点を取れるようになりました。

でも中1英単語で求めるラインは100点満点です。

これからも頑張りましょう!

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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