言われたことはやらない

言われたことをやらない人って意外と多いです。

ちなみに、この「言われたことをやらない」のは子供に限ったことではありません。

大人でもたくさんいます。

上司や先輩に「この仕事やっといて」と言われてたにも関わらず、やらない人が多いのです。

例えば先輩に「トイレ掃除しておいて」と言われたとしましょう。

でも、自分には先に片付けるべき書類の整理がある。

そんなときは、先輩に言われたトイレ掃除は後回しにしてしまいます。

結局、なんで言われたことをすぐにやらないのかと言うと「その瞬間に自分で判断しているから」です。

「トイレ掃除」と「書類整理」のどちらを先にすべきかを考えて、書類整理のが先だなと判断しているので、トイレ掃除は後回しになります。

それで、その後やればいいのですが、そのままやらないってことも多々あります。

勉強についても同じです。

「英単語の練習をしなさい」と言われても、おそらくやりません。

自分で「英単語の練習って必要だな。やっぱりしないとな」と思わない限りはやらないのです。

言われてすぐに取り掛かる子もいますが、それはその子自身も自分で英単語練習の必要性を感じていたのだと思います。

そんなときにちょうど周りの誰かが言ったというだけです。

もしくは、周りの誰かが言った瞬間にその子自身が考え「たしかに、英単語練習は必要だな」と納得したから動き出せたのです。

「言われたから」という理由でやる人はいません。

逆に、その理由でなんでもやる人がいたら、ちょっと怖いです。

逆に言えば、その子がしていることは、その子自身が納得して、やったほうが良いと思っているということです。

相手に「やりなさい」と言っても、相手がやらないのは納得していないから。

逆に言えば、相手に「やった方が良いな」と思わせれば、相手は自らやってくれます。

「やりなさい」という表面上の言葉ではなく、もう一つ深いところを見て指導できるようになりたいと思う今日このごろです。