シーソーゲーム

人は誰しも「こうありたい」という夢を抱いているでしょう。

そうなるためには努力が必要です。

でも、同時に「疲れるから、そこまで努力したくない」という怠け者の本性も持っています。

怠け者というと言葉が悪いですが、力を温存するためと言い換えればどうでしょう。

確かに誰もが持っていそうですよね。

「夢のために努力したい」と「そこまで努力したくない」というシーソーゲーム。

いつも勝つのは後者でしょう。

それくらい前者は強敵で重いのです。

「テスト勉強を計画通りにやれば、テストで良い点数が取れますか?」

その質問には「はい」と答えます。

計画通りに勉強しても良い点数が取れなかったら、何をしたらいいか全くわからなくなってしまいますもんね。

きちんと計画を立てて、きちんと実行すれば、良い点数が取れるのは当然です。

でも多くの中学生は思ったような良い点数が取れません。

その理由は唯一つ。

「計画通りに勉強できていないから」です。

実は「計画通りに」の部分はなくても良いです。

単純に学習量が足りないとうだけの話です。

ではなぜそうなってしまうのか。

理由はいくつか考えられますが、大きな2つは「本気で良い点数を取りたいと思っていないから」と「勉強をする習慣ができていないから」でしょう。

この2つは連動しています。

本気で良い点数を取りたいと思えば、勉強をする習慣が身につくように行動するはずです。

「本気で良い点数を取りたい」と言うだけでは駄目ですよ。

「本気で痩せたいと思っているけれど、デザートは毎日食べたい」とか

「本気で筋肉つけたいけど、筋トレはしたくない」とか

そんなことを言っていたら「寝言は寝て言え」と言われてしまうでしょう。

見るべきは「言っていること」ではなく「していること」です。

内面は行動に現れますからね。

SHIMIZU

将来、恋人を選ぶときにもこの視点をわすれずに

SHIMIZU

良いことばかり言う人に騙されないようにね

話を戻して「努力したい」と「努力したくない」のシーソーゲーム。

「努力したい」を勝たせたいなら、「本気」にならなければいけません。

でも、実際に「本気になれ」と言われても、なかなか本気になれないものです。

人は誰かに言われたとしても、感情を変えられないからです。

誰かに「あいつを好きになれ」と言われても好きになれませんし、

逆に「あいつを嫌いになれ」と言われても嫌いになれません。

感情は自分の中からしか変化させられないのです。

なのでもともと「負けず嫌い」とか「ナルシズム」といった性格だと、成績が上がりやすいです。

行動に向かわせる感情の火種を持っているからです。

友人Y

なぜナルシズムが?

SHIMIZU

こんなのもできない、かっこ悪い自分は嫌だって思いやすいから

「競争が好きじゃない」「誰かに負けても悔しがらない」「諦めやすい」といった性格だと、成績を上げるのが大変です。

だからといって「競争を好きになれ」とか「悔しがれ」と言ったところで、本人を変えられないのは先程言った通りです。

友人Y

じゃあどうすりゃいいのさ

成績が上がりやすい性格になるしかありません。

友人Y

それができないんでしょ?

SHIMIZU

うん

友人Y

じゃ、無理ゲーじゃん

それでも成績を上げたいという場合、手がないこともないです。

それは「成績があがる人の行動を真似ること」です。

学年1位をとるような友達の行動をよーく見てみてください。

その他大勢とは違ったことをしているはずです。

例えば、「単語練習は1ページでいいと言われているのに5ページやってる」とか。

「テストが返ってきたらすぐに解き直しをしている」とか。

「宿題の自学2ページは学校で終わらせてしまう」とか。

感情は変えられなくとも、行動なら変えられるでしょう。

大切なのは行動ですから、感情はあってもなくてもいいのです。

身近にそういう友達がいない、という場合の手もあります。

それは「ことあるごとに、罰をつける」です。

例えば「今からやろうと思ったけど、だらけてしまい20分遅れてしまった→スマホ1時間没収する」といった具合です。

罰は何でも良いんですが、罰を考えるのも面倒なので「スマホ1時間没収」とか「その日のゲームは終了」みたいなのを一つ作っておいて、それを使い回しましょう。

このように、自分に甘くしてしまいそうなときに、すぐに罰を実行します。

罰が嫌なら実行するようになりますし、実行しなくて罰を受けてもスマホ離れに一役買うので、どちらにしろメリットがあります。

性格的に自分への甘さが抜けない人は、そうやって自分で罰を作って、自分をコントロールしてみましょう。

それもできないという場合は「強制で矯正」になります。

強制で矯正というのは一種の洗脳のようなものです。

それを望みますか?

そこまでにならないために、今自分で自分をコントロールする方法を身に着けましょう。

これは受験勉強に限らず、一生続く財産になります。

Lilyっ子たちを「努力する」方にするためにも、私自身も努力しなくては!

友人Y

がんばれー

SHIMIZU

君もしなよ

友人Y

できたらする

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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