たとえ1教科でも、得意なものがあるのなら

統計はなく、私の肌感覚で恐縮ですが……。

1教科でも得意だと言える教科があるのなら、下妻一高や下館一高は行けると思います。

Lilyっ子たちを見ていると、文系と理系がはっきりしている子が何人かいます。

なぜか国語ができる子。

数学や理科は好きだけれど、社会は嫌いな子。

英語はいつも100点の子。

文系と理系に分かれるのは高校2年生ですので、中学生のうちからそんなふうに分けることは良いことではないと思います。

中学生は「文系理系にかからわず、全教科ができる」という状態になっているのが理想です。

どれもこれも必要だから義務教育中に習うことになっているわけですからね。

なので、全教科できるのが望ましいのですが、そうはいっても得手不得手はやっぱり出てきます。

もともとの考え方の違いもあるでしょう。

「社会は暗記だけすればいいから楽」という子もいれば「暗記だけしかしないのはつまらない」という子もいます。

社会には公式がないので、たくさんの用語を覚える必要があります。

用語を覚えれば高得点が期待できます。

対して数学は、公式として覚えるのはごくわずか。

でもその場に出てきた数字を使って計算する必要があります。

こちらは、社会の用語のように多くの用語を覚える必要はないものの、問題を解くときに頭をフル回転させなくてはいけません。

勉強以外で例えるなら「読書」と「ドッヂボール」の違いとでも言いましょうか。

読書は、漢字を覚えてさえすれば、楽しむことができます。

覚える漢字の量は、常用漢字2,136字です。

ドッヂボールはルールがありますが、それはほんのごくわずかで、すぐ覚えられます。

でも、その瞬間その瞬間、頭を働かせ、体を動かす必要があります。

文系科目は「事前に覚える量はものすごく多いけれど、テストのときに考える量はそこそこ」

理系科目は「事前に覚える量は多くはないけれど、テストのときにたくさん考えないと答えにたどり着けない」

こんなイメージです。

好みや性格の問題であって、優劣を言っているのではありません。

SHIMIZU

自分は文系脳だと思う?理系脳だと思う?

友人Y

頭をつかうこと自体が嫌い

SHIMIZU

無能

理系寄り、文系寄りの思考はどちらでも良いです。

何か1教科でも得意と言える教科がある人は、偏差値60くらいまでは伸ばせると思います。

例えば英語が得意な人がいるとします。

英語が得意な人は間違いなく単語力があります。

単語をほとんど知らないのに英語が得意という人は見たことありません。

SHIMIZU

計算はできないけれど数学が得意と言ってるのと同じ

で、その英語が得意な人ですが、社会は苦手だったとしましょう。

でも、いざ勉強を始めたら、社会もできるようになります。

なぜなら、英語で培った「単語の覚え方」を応用して、用語を覚えることができるからです。

英単語をたくさん覚えられるのであれば、日本語の用語だって覚えられるはず。

「覚える」という基本動作がわかっていれば、その対象が英単語だろうと社会の語句だろうと関係ありません。

そうやって社会もできるようになります。

実は理科も暗記が大半を占めます。

そうすると、いずれ理科もできるようになります。

そうすると残りは国語と数学に絞られます。

これらは教えてもらう方が早いと思うので、学校や塾や友達を利用して頑張るしかありませんが、残りがそれだけならば、1年あれば十分偏差値60まで持っていけます。

1教科だけでも突出した力があれば、それを他の教科に応用できるので、潜在能力は大きいでしょう。

逆に全教科まんべんなく赤点という子は「そもそもどんな勉強をしたら点数がとれるのか」がわからず、手探りの状態のまま進むことになります。

応用させようにも、1教科も成功体験をしていないので、応用させられないのです。

こういった場合は、全教科を一気になんとかしようとせず、まずは1教科だけをしっかり点数を伸ばす、一点突破を心がけましょう。

ちなみに、今日の記事のきっかけは、昨日の集団授業を受けたMさんを見て。

Mさんは英単語を覚えるのに時間がかかったり、入室テストでひっかかったりしますが、昨日の理科の授業では輝きを放ちました。

さらさらと問題が解けているのです。

用語を答える問題でも、きちんと答えてありました。

つまり「覚える」ということはできる子だということです。

それであれば、英単語だって覚えることはできるはず。

覚えるという基本動作ができていれば、他にも応用ができますからね。

ということで、1教科でもいいので得意だと言える教科がある人はぜひ偏差値60以上の高校を目指しましょう。

1年あれば十分です。

この記事を気に入ったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

目次