”本番”の経験

子供はたいてい自意識過剰です。

自分でやったことのないことでも「たぶんできる」と思ってしまいます。

「ホールケーキを1個まるごと食べられる」と思っている子供も少なくないでしょう。

かくいう私も「制限時間がないなら、42.195kmは楽に完走できる」と思っていました。

バイトの先輩が「42.195kmなんて、歩くのだって大変だよ」と言っていて「歩くのならなおさら確実にできるじゃん」と思ってました。

友人Y

ん?バイトの先輩?何歳の頃の話?

SHIMIZU

20歳

友人Y

子供って、小中学生くらいの話じゃないのか

SHIMIZU

20歳も子供でしょ

その後、実際にフルマラソンをやる機会が訪れ、42.195kmを走るのは簡単じゃないことを知りました。

友人Y

完走できなかったの?

SHIMIZU

6時間くらいで完走はした

完走はしたものの、その日は体中が痛くて普通に歩くことができませんでした。

そしてようやく知るのです。

42.195kmは歩くだけでも簡単じゃない、と。

子供はなんでもできると思ってしまいます。

中学生も例外ではありません。

1つのUnitの英単語をさらっと練習しただけで「もう大丈夫」と思ってしまいます。

ワークを1周しただけで、テストは大丈夫と思ってしまいます。

でも、それでは不十分。

実際にテストをやってみて、赤点をとり、そこで初めて気づくのです。

自意識過剰を打ち砕くには、テストなどの”本番”が必要です。

テストを避けたいと思う子は、現実を見つめたくないのでしょう。

今の自分の実力を知りたいと思う子は、テストをしたいと思うはずです。

「今度、テストするよ」の一言にどう反応するかで、その子の考えが透けて見えてきます。

「よし、テストしてみよう」「早くテストしてほしい」と思うまで練習しましょう!

そして、実際に点数を取れなくて、打ちのめされても、その現実を受け入れるところがスタートラインですので、気にせずに。

”本番”を経験した人は、それだけで挑戦しなかった人よりもだいぶ勝ってます。

過剰な自信を打ち砕かれても、何度でも立ち上がって挑戦していきましょう!

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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