覚醒を辞書で引くと
1.目がさめること。目をさますこと。また、意識をはっきりさせたり興奮させたりすること。
2.迷いからさめること。迷いをさますこと。また、自分の非に気がつくこと。
と書いてあります。
私が覚醒という言葉を使うときは「今まで壁にあたって進めなかったのに、ある時その壁をひょいっと乗り越える」といった意味で使います。
どちらかと言えば2に近いニュアンスでしょうか。
こういう経験は誰もが持っていると思います。
でも、忘れてしまいますよね。
壁を乗り越えてしまったら、その後はそれがどんな壁だったかなんて忘れてしまうと思います。
また大人になると、子供時代の習い事のように「ずーっとやっててできなかったけれど、ある時を堺に急にできるようになった」という経験が少なくなってしまいます。
なぜなら、大人になると「ずーっとやってできないのは、もうやらない。別の道に行こう」という思考になるからです。
そんなこともあり、覚醒するシーンはだんだん遠ざかって行ってしまいます。
でも私は塾講師。
ありがたいことに、覚醒する中学生を目の当たりにすることができます。
S君も最近覚醒した一人です。
今までずっとできなかった計算が、ここ2,3日で急激にできるようになりました。
Yさんも覚醒しました。
やはり今までクリアできなかった英単語が、クリアできるようになりました。
なんのきっかけで覚醒しているのかは、私もわかりません。
しかし、覚醒前は長い間練習していることは共通しています。
10点分練習したら10点取れるようになるのが理想です。
でも、そうはできてないみたいです。
10点分練習しても、本番では2,3点。
次の10点分練習しても、本番ではまた2,3点。
これがしばらく続きます。
10点分の練習が積み重なって100点分くらいになったときに、急に本番でも80点以上取れるようになるという具合です。
数学の「比例のグラフ」ではなく「2乗に比例するグラフ」のイメージです。
下積み時代は長いですが、それに腐ることなく続けていれば、いつか飛躍的に伸びるときがきます。
覚醒の経験があれば、今後、停滞が続いたときもプラス思考になれるはず。
Lilyでは一人でも多く、味あわせたいと思います。