学校は展開を完全にできるようにしてから因数分解に入ります。
そういう順場の方が万人受けすると思います。
掛け算九九で言うなら、2の段、3の段、4の段…と進んでいき、9の段まで習って掛け算を完璧にした後で、割り算に入るようなものですね。
私ももちろんその順番で習得しました。
私の娘もその順番で学習しています。といっても、歌うようにお風呂で暗唱してるだけですけれど。
Lilyのやり方はというと、2の段の掛け算ができるようになったら、2で割る問題をやる。次に3の段の掛け算を習い、その後すぐに3で割る問題をやるといったものです。
掛け算と割り算は表と裏。
同じような感覚で、展開と因数分解は表と裏と捉えます。
表と裏というより、順と逆順というか。ベクトルが逆というか。
そんな感覚を養うためにも展開と因数分解を同時にやります。
というのは、後付の理由で、本当は「展開ばっかりやってもつまらないから」という理由です。
展開は機械的に解けば正答にたどり着きます。
基本ルールさえ理解してしまえば、誰にでもできるのです。
対して因数分解はちょっと頭を使います。
パズル的な思考をするので、面白いのです。
再度九九で例えると、6×7といえばすぐに42と出てくるでしょう。
6×8は48だし、6×9は54です。
でも逆にするとどうでしょう。
42は何で割れる?と聞くと6と答える人と7と答える人、6と7と答える人が出てくるでしょう。

1でも割れるぞ
6の段まで習った後に「42は何で割れる?」と聞けば「6で割れる」と答えるでしょう。
7の段まで習った後に「42は何で割れる?」と聞くと「7で割れる…あ、6でも割れる」となるでしょう。
こんなふうに掛け算は一本道でも、割り算は違います。
枝分かれした道を歩いてきても、振り返れば一本道。
割り算はいろいろ迷いながら答えを出しますが、掛け算は一本道で迷わずに答えが出せます。
512×16であれば、頭を使うことなく機械的にできるでしょう。
足し算や繰り上がりで頭をちょっとだけ使いますけれど。
でも512÷16の場合は、いきなり頭を使うことになります。
「最初は4で割れるかな、いや2かな、3かな」とある程度絞ったあとも、実際に計算してみないといけません。
なので、問題を表示された瞬間から手を動かせる掛け算に比べると、それができない割り算は難しいといえます。
そもそも掛け算ができるという土台がないと、割り算もできませんしね。
私は割り算の方が楽しいと感じるのです。
掛け算は機械的にやるだけなのでつまらないのです。
同じように、因数分解は楽しいのです。
展開はつまらないのです。
こんな感覚なので、新9年生の学習が「展開」→「因数分解」→「展開」→「因数分解」となっているのです。
因数分解という楽しみを、先延ばしせずにやっちゃうのです。
先延ばしにすると、そこにたどり着くまでに飽きちゃう気がするのです。
ここは塾ですし、学校と全く同じ教え方だと存在意義もあやしくなってくるので、このやり方でちょうどいいかなと思っています。
駄目と言われても私の性格上、そうしちゃいますけどね。
これがリリイのカリキュラムの理由でした。