週1は適量か

中学生の集団授業は週2か週3で通うのが多いと思います。

対して個別指導は週1か週2が多いようです。

「週1で足りますか?」と聞かれたら、多くの塾講師は「それでは足りません」と言うでしょう。

多くの場合、足りないのは事実です。

英語だけできなくて60点で他の4教科はいつも90点以上なんていう子であれば、週1でちょうどいいかもしれません。

しかし、大抵の中学生は苦手教科は1つだけなんてことはありません。

あと、週1であっても、残りの週5をしっかり自学するような子であれば、週1が適量と言えるでしょう。

それ以外はやはり週1では足りないというのが一般的です。

活動時間を1日16時間とすると、1週間で112時間。

そのうちの2時間を塾で勉強したからといって、どれくらいの影響があるのでしょうか。

活動時間ではなく、1日の自学時間を2時間だとして、1週間で14時間。

そのうちの2時間を塾で勉強すると、さっきの112時間の中の2時間より、14時間の中の2時間の方がだいぶ影響力が増したように思います。

それでも2割にも満たない時間です。

週1の影響力は微々たるもの……

私もそう思っていましたが、最近は「週1の影響力は本当にそんなに微力なのか」と考えるようになりました。

逆に「週1でも継続すると、かなり成長するのではないか」と。

なぜそう思ったかというと、小学生の習い事について考えたからです。

小学生の習い事、たとえば習字やそろばん、スイミング。

これらは週2回のものもあるでしょうが、週1回のものも結構あると思います。

現に、私の娘は週1でプール教室に通っています。

週1で50分。

たったこれだけですが、半年くらい続けていると娘の水泳能力が上がっていることがわかります。

考えてみたら、私自身も小学生の頃、習字を週1で習っていました。

でも、そのおかげで上手な字を書けるようになりました。

水泳や習字は体に覚え込ませると思うので、忘れるということがありません。

一度覚えてしまえば、習う前の状態に戻れません。

だから週1であっても意味があったのかもしれません。

プールは、週1の水泳教室以外では入る機会なんてほとんどないため、水泳教室で習うことがほぼ全てであるにも関わらず、結構泳げるようになりましたからね。

SHIMIZU

今は体力なくて泳げないけど

対して勉強はというと、1週間まるまる開くと1週間前の記憶を失います。

この辺が水泳や習字と大きく違う部分でしょう。

水泳は1週間まるまるプールに入らなくても泳ぎ方を忘れることはありませんが、勉強は1週間まるまる開けるとほぼ完全に忘れます。

そういった意味でも週2くらいは通ったほうが良さそうです。

送迎の関係や経済的な理由、本人のモチベーションによる理由などいろいろな理由で週1になってしまうこともあるでしょう。

でも、それも意味がないとは思いません。

というか、意味がないものにしないようにする、いや「意味のあるものにする!」という気概を持って1週間を過ごすのなら、週1でも十分効果を発揮すると思います。

いずれにせよ大事なのは、継続することじゃないかなと思います。

週1で影響力が微々たるものに思えても、継続していればいつか「あれ、なんか成長している……」と感じることもあると思います。

週1でも週5でも、とにかく「継続は力なり」です。

頑張って継続しましょう!

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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