日本語は最後に来る言葉が重要です。
例えば「少年野球」と言えば「少年たちがする『野球』」のことを指します。
「野球少年」と言えば「野球をする『少年』」のことを指します。
述語も文末に来るように、日本語の場合は「最後」が重要です。
対して英語は「最初」が重要です。
日本では「不思議の国の『アリス』」は、英語でいうと「『Alice』 in wonderland」です。
そこでタイトルの「チーズインハンバーグ」を確認しましょう。
日本語なら違和感がありませんよね。
最後にくる『ハンバーグ』が主役なんだと感じます。
でも、よく見ると「チーズinハンバーグ」なのです。
直訳するなら「ハンバーグの中のチーズ」です。
チーズが主役となり、「チーズインハンバーグ」を頼んだ人は「チーズを食べたい人」のようにさえ思えてきます。
日本語は柔軟に外国語を取り入れます。
カタカナを使い、外国の言葉も日本語として使ってしまいます。
でも、こんなふうに感覚まではそうもいかないようですね。
さらに言えば「ハンバーグ」は英語では通じないようです。
hamburger steak だそうです。
日本語では「ハンバーガー」というとマクドナルドなどでおなじみのパンにはさんだハンバーグを想像してしまいますよね。
日本から海外に行ったお寿司でも「カリフォルニアロール」なんてものがあるみたいですし、文化をそのまま海外に持っていくというのはなかなか難しいようですね。
チーズインハンバーグも、下手に英語を使わずに「チーズが入ったハンバーグ」って言えば良かったのですが、すでにチーズインハンバーグは市民権を得ている気がするので、私は大人しく受け入れたいと思います。
久しぶりにファミレスのガストに行きましたが、配膳ロボットが活躍していて驚きました。
座席のタブレットでペイペイでの支払いもできますし、店員さんと一言も会話を交わすことなく食事を済ませることもできます。
すごい世の中になったものです。
合理的な私はそういうのは嫌いじゃありません。
むしろ好きです。
ロボットが活躍できるところはロボットに活躍してもらって、人間は人間しかできないところだけをやればいいんじゃないかと思います。
そんなことを考えながら、タレカツ丼を食べた今日でした。
チーズインハンバーグじゃないのか