英語に限らず、言語はどれも同じようなものだと思いますが、勉強する上で難しくさせるのが「語彙力のなさ」です。
今日はどの学年も英語の文法を中心に学習しました。
で、説明していて思うのは「文法自体はとっても簡単」ということです。
そして、その場にいるLilyっ子たちもすぐに理解してくれます。
授業の様子だけで判断するなら「Lilyっ子達はみんな英語ができる」となります。
しかし、いざテストをしてみると、一転して出来なくなってしまいます。
この理由は「単語力の低さ」にあります。
「ルールは理解できる。でも単語を知らないから、何が書いてあるかわからない」ということです。
A:I made cookies.
も
B:Zelensky admired soldiers.
も、どちらも「~が~を~した」という第3文型のとっても基本的な文法にのっとった文ですが、中学生にはBがどんな意味かさっぱり分からないでしょう。
文法は同じでも、単語一つでこんなにも難易度が変わってしまうのです。
文法自体はあまり数は多くありません。
でも、単語の量がものすごく多いので、単語を知っていないと太刀打ちできないのが語学です。
文法は塾でも学校でも、先生が教えてくれます。
でも英単語は自分での学習が欠かせません。
高校時代、テストに「machine」という単語を使った長文問題が出ました。
私はそれを知っていたので、どんなことが書いてあるかはだいたい読めました。
でも、友人はその単語を知らなかったため「マチネ」と読んで、長文読解にあたったそうです。
その友人曰く「マチネという名前の女の子の話だと思って読んだら意味不明だった」と。
「machine」はカタカナで読むなら「マシーン」です。
そう言われればなんのことだかわかりますね?
そうです「機械」です。
「機械」と訳すところを「マチネという女の子」で訳していたら、意味がわからないのも当然です。
「The machine was broken by Tom.」という文があった場合「機械はトムに壊された」と訳すところを「マチネちゃんはトムにフラレて、失恋でもしたのかな。失恋ってブレイクハートっていうよな……」といったふうに、まったく違う物語を作ってしまいます。
知っているかどうかで、話の見え方がまったく違ってくる英語。
語彙力を上げるって大切ですね。
そんな話を授業中にしたので、Lilyっ子達は率先して英単語を習得してくれることを期待しています。