起きて半畳、寝て一畳

人が占めるスペースは起きているときは半畳、寝るときは一畳で、それ以上はいらない。

物事の限度を知るべき。

といった格言の「起きて半畳、寝て一畳」です。

私もそれでいいんじゃないかと思っていたので、東京で一人暮らしするときは狭い部屋に住んでいました。

しかし、気づきました。

人には「空間」が必要であると。

東京のどこの駅だか忘れましたが、駅構内がやたら低い天井の場所があります。

とはいえ、かがむほどではありません。

低いといっても2m以上あるので、普通に歩けます。

歩けますが、圧迫感がものすごいのです。

頭上の空間なんて物理的には必要ありませんが、精神的には必要なんだろうと思います。

怪我や病気で、一日寝たきりになるとします。

その時も一畳あれば十分なはず。

でも、トイレくらいの狭さの部屋で1日中過ごすと気が滅入ってしまいます。

逆に、海が見えるリゾート地のひろーい部屋のベッドの上であれば、1日いても大丈夫な気がします。

ベッドの上にいるだけなので、どちらも同じ行動をしているはずなのですが、狭い場所では気が滅入り、広い場所ではずっと居続けられます。

私はそれに気づいたので、家を建てるときは小さな部屋をいくつも作るより、大きな部屋を一つ作ることにしました。

1日中そこにいても居心地がいい部屋にしようと思ったのです。

狭い部屋にずっといると二酸化炭素が増えて息苦しくなって、そこから出たくなるのかなとも思いましたが、換気をしたとしてもたぶん出たくなります。

つまり空気のせいではなく「空間」のせいだと思うのです。

そういう考えのもと、Lilyの教室内もできるだけ空間を広くするように気をつけています。

狭い空間だと数時間で外に出たくなってしまいます。

何時間もの滞在に耐えるには空間が必要です。

生徒がいっぱい来ても、出歩けるスペースは確保できるようにしています。

贅沢に、玄関スペースを置いているのも同じような理由です。

長時間滞在しやすい空間の演出です。

逆に、回転率を上げたいときはぎゅうぎゅう詰めにして、居心地を悪くするのが良いです。

我が家に戻ると、子供部屋は比較的狭いです。

ベッドを置いたら大きな勉強机などは置けません。

でもそれも子供部屋に籠もらないようにするための策です。

子供部屋が本当に必要な時期は意外に短いと思うので、まあいいかなと思います。

広く快適なリビングで、家族と顔を合わせて長い時間を過ごせるようにするため、子供部屋は狭く、リビングは広く。

滞在時間が長い場所の空間は広く。

滞在時間を短くするなら狭く。

Lilyは滞在時間を長くしたいので広くしていますが、滞在時間が長すぎてダレるなんてことがあったら、空間を狭くして滞在時間を短くするかもしれません。

空間でコントロールできるというのもなかなか面白いですね。

また、空間ではなく「人としての器」も同じかなと思います。

器が大きい人のところは居心地が良く、滞在時間が長くなり、逆もまたしかり。

人を集めたいのなら器を大きくしないとですね。

SHIMIZU

頑張ります

友人Y

おう、頑張れ

SHIMIZU

君もね

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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