今日は世間を賑わす大きなニュースが2つありました。
一つはアメリカのメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・ドジャースが地区優勝を決めたこと。
もう一つは自民党総裁選の結果、石破さんが選ばれたこと。
大谷選手の方はこの後プレーオフでのリーグ優勝決定、ワールドシリーズでの世界チャンピオン決定と、まだまだ先が長いので、そのときにでも。
今日は自民党総裁選のお話です。
今日行われたのは自民党総裁選。
自民党の中のNo.1を決める選挙です。
自民党というのは政党の一つで、政党は他にも立憲民主党や日本維新の会、国民民主党、公明党、共産党、日本保守党などなどたくさんあります。
それぞれの党にNo.1はいるわけで。
なぜ自民党総裁選だけがこんなに注目されるのでしょうか?
立憲民主党の代表者選挙なんて知らない間に終わってたね
そんなのあったの?
中学生にもわかるように、学校に例えて書いてみましょう。
日本という学校があります。
その中にはいくつも教室があります。
それぞれの教室には、教室長がいます。
その教室長の選び方は教室によって違います。
自民党教室や立憲民主党教室では、教室長は選挙によって決めます。
教室内の生徒の投票です。
さらには、教室の外にいるけれど自民党教室を応援してくれる人もいて、その人も投票権を持っています。
でも、自民党教室の教室長選挙には、他の教室の人達は関与できません。
こんな感じで選挙をして、今回自民党教室長になったのは石破茂という生徒です。
この人はただの自民党教室長にとどまりません。
なんと日本学校の校長(内閣総理大臣)にもなってしまうのです。
なんでよ
それは日本学校が「議院内閣制」だからです。
よく比較されるのはアメリカに代表されるような大統領制ですね。
国民が直接大統領を選ぶわかりやすさに比べると、日本の総理大臣の選び方はひどく複雑に見えるでしょう。
日本学校の校長になるには、生徒数の一番多い教室の教室長になることが条件なのです。
今、日本学校で生徒数の一番多い教室は自民党教室。
ですので、自民党教室の教室長が日本学校の校長になります。
つまり、自民党教室の教室長を選ぶ選挙というのは、日本学校の校長を選ぶ選挙ということになります。
日本学校の校長を選ぶ選挙なのに、自民党教室内の生徒や自民党教室を応援する人しか参加できないので、不思議な感じがしますよね。
なんか勝手に決められてるって感じ
まあ、大統領制にせよ議院内閣制にせよ一長一短ありますし、日本は議院内閣制というシステムを採用した以上、そのルールにのっとってやらないといけませんので。
いやいや、そんなのはおかしい。なんか変だ。
と思いました?
その気持ちが原動力になって、公民を学ぶ力になります。
8年生、9年生のいるご家庭ではぜひこういった話もしてみてほしいと思います。