学校では教科書を使って授業を進めます。
学校は「勉強する機会を均等に与える」という使命があるので、皆平等に同じ時間をかけて学習することになります。
もちろん、それだけでも差がついてしまうかもしれませんけれど、そこでの差は大したものではありません。
本当の差は、学校以外の部分によるものです。
少年野球のチームに、大谷翔平選手がコーチとして教えに来てくれたとしましょう。
2時間くらい時間を共有した野球少年たちは皆うまくなるかと言えば、そうでもないでしょう。
コーチの話を聞いているだけでうまくなるのであれば、野球がうまくなるには「聞く」のが一番ということになります。
でも、そんなことはありませんね。
うまくなるには、自分で身体を動かすことが必要です。
つまり、2時間の授業を受けたあとの行動が大事ということです。
格闘のアクション映画を見たあとは、自分も強くなった感じがします。
仮面ライダーの映画を見たあと、自分も仮面ライダーのように振る舞う幼児みたいなものです。
でも、実際に強くなっていませんね。
授業を受けるのも同じようなものでしょう。
授業を受けたら、賢くなった気がします。
実際、賢くなってはいます。
ただ、すぐ忘れちゃうのです。
忘れてしまって、授業を受ける前の状態に戻ってしまっているのです。
だから、自学で繰り返すこと。
繰り返さずに定着させられる人を、私はいまだかつて見たことがありません。
夏休みは学校がありません。
なので、勉強しない人にとっては、とことん勉強しない毎日になります。
でも、塾に行ったり、自学で頑張る人は、とことん勉強する毎日になります。
この差が大きいこと大きいこと。
通常の学校がある時期に比べて、差が一段と大きく開くのがこの夏休み。
筋トレを続けて、ようやく体の変化がわかるようになるまでに3ヶ月~半年くらいかかります。
勉強も同じで、それくらいの時間がかかります。
入試から逆算すると、夏にやったことが入試直前でようやく実を結ぶ感じですね。
だから夏は天王山だと言われるのです。
ちなみに天王山とは……。
織田信長を破った明智光秀を討つべく、豊臣秀吉が戦いを仕掛けますが、そのときに「天王山」という山を自分たちの陣地にできれば戦を優位に展開できるということで、その天王山を取るために躍起になっていました。
結果、天王山を制した豊臣秀吉が明智光秀を破ったのです。
つまり、戦いは天王山をとれるか否かで決まっていたということです。
そのことから、現代では本番前にある重要なところを「ここが天王山だぞ」といった使い方をするのです。
ほえー
受験にとっての天王山は夏休みってことですね。
それを知っていようがいまいが、とにかくやればいいのです。
ということで、今日もリリイっ子達はひたすら基礎知識を身につける勉強に勤しみましたとさ。