今日、9年生の集団授業の中で、鉛筆の持ち方についてチェックしました。
正しい持ち方ができているのは、その場にいたリリイっ子の中で一人だけ。
あとから聞いたら、その子は「せめて鉛筆とお箸の持ち方は正しく」と言われているそうです。
正しい持ち方ができることは難問が解けることよりも大切かもしれません。
数学の平方根は大人になっても使う確率は数%でしょう。
対して、鉛筆やお箸を持つのは100%です。
全員もれなく使うスキルです。
鉛筆の持ち方で、見ていて一番多いのが「親指で人差し指をロックしてしまう」という持ち方。
親指が人差し指を超えて行ってしまっています。
これが駄目なのは、動きが小さくなってしまうこと。
人差し指は縦線を引くときに使いますが、そこがロックされてしまうとほんのちょっとの短い線しか書けません。
長い線を書くには手首を動かさないといけなくなります。
指、手首、肘の順に繊細さがなくなっていきます。
きれいな時を書くには、指をうまく使わないといけません。
その指をロックしてしまっては、うまく書けないのは当然です。
鉛筆の持ち方、お箸の持ち方、姿勢は学力には直接関係ありません。
しかし品格を感じさせるのはそういった所作も大きな要因になっています。
高い偏差値同様、品格は兼ね備えていると、将来の選択肢が広がります。
今は必要ないと思っていても、後々「正しい持ち方をしていれば良かった」とならないように、今から注意しておきましょう。
変な鉛筆の持ち方をして、他の人に指摘されると「人前で鉛筆を持ちたくない」となってしまいますし、自分の子どもができたときに教えられなくなってしまいますからね。
ということで、鉛筆の持ち方は正しく。
かくいう私が本当に正しく鉛筆を持つようになったのはごく最近ですけれど……。
中学時代はうすい字を好んでいて、2Hの鉛筆で書いていたのですが、薄い分、強く書く羽目になり、結果力を入れた持ち方になっていました。
鉛筆は強くぎゅっと握りしめるのではなく
「つまんで、添える」
のです。
以上、少年清水に教えてあげたい呪文でした。