こども主権

日本の主権は国民にあります。

友人Y

国民主権って習ったな

民主主義に乗っ取ってます。

国王による独裁とは対極にあります。

これはこれで良いことなのですが、問題点がないわけでもないです。

それは「権利を持っている国民が知らないことが結構ある」ということです。

例えば、平時に「防衛費を上げるべき」と言っても「それよりも教育費に回すべき」みたいな声にかき消されるでしょう。

でも隣国が「日本と戦争する準備が整っている」と知れば「防衛費を上げるべき」という声はあちこちで上がるでしょう。

「防衛費を上げるか否か」という重大な局面において、決めるのは国民であったとして……。

その国民だって「知らなきゃ判断できない」となるでしょう。

かといって国家防衛に関する大事なことを全国民に周知するのもできませんし……。

そういうことを考えると、主権を持っている国民が正しい判断を下すのは難しいと思います。

こういった事が日常レベルでも見られます。

例えば子供は「スマホがほしい」と言います。

親は毎月の生活費やスマホを与える弊害を知っています。

親に決める権利があるなら「スマホは買わない」になるところも、子供に決める権利があると「スマホを買う」になります。

この場合、子供は毎月の生活費やスマホを与えられる弊害を知らないので仕方有りません。

友人Y

知ってても黙ってそうだけど

SHIMIZU

少年清水も、都合悪いことは黙ってスルーするね

志望校を決めるときにも、こういう「知らないから決められない」または「知らないから願望で決めてしまう」という部分がでてきてしまいます。

例えば、子供は「水戸一高に行きたい!」と言います。

「水戸一高の偏差値には今は足りないけど、これから頑張って学力あげるから!」と言われると、親も「それなら頑張れ」と応援するでしょう。

でも、いざ受験が近くなって、改めて志望校を聞かれた時

「ちょっと待って…もし水戸一高に受かったとして、どうやって通うんだ……?」となってしまったら、そのとき志望校変更をしなければいけなくなってしまいます。

近隣の自転車で通える高校ならなんとかなりますが、バスや電車を使って通う場合は子供だけの判断でなんとかできないでしょう。

知らないと判断を謝ってしまう可能性が高いです。

なので、判断させる前に、ちゃんと情報を与えるということを意識してやらないと後になって「あのときは良いって言ったのに、なんで駄目なのよ!」と突き上げをくらってしまいます。

相手はもう中学生。

自分で判断する思考力が育ちつつある時期。

メリットもデメリットもしっかり伝えて、適切な判断をくだせるように心がけたいものですね。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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