イントロを聞いて曲名を当てるゲーム、イントロドン。
私は結構好きです。
思い出せないとモヤモヤするけど、わかったときのスッキリ感が心地よいです。
そういうのが好きだからか、私は歴史の文化も好きです。
松尾芭蕉の代表作は?
奥の細道。
これも一種のイントロドンみたいなものじゃないかと思います。
「吾輩は猫である」の作者は?
夏目漱石。
こういった作品名と作者名をただただ結びつけるのは全く意味のないものだ、と国語のテストの問題文で呼んだ記憶があります。
たしかに、作品名と作者名を関連付けて覚えていても、その作品を知ったり、楽しんだりしているわけではありません。
ただただ「『吾輩は猫である』を書いたのは夏目漱石だよ」とドヤ顔ができるだけです。
例えば、現在の例で言うと
「米津玄師の『地球儀』は、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』の主題歌である」という知識があるだけ。
『地球儀』って良いよね、と誰かに話を振られても「ごめん。あの映画の主題歌だってことを知っているだけで、聞いたことはないんだ」と答えることになります。
それって『地球儀』という音楽を楽しんでいることになるのかと言われたら、Noということですよね。
なので、国語のテストの問題文で書かれていた主張もうなずけます。
「作品名と作者名を知っていたところで、その作品を本当に知っていることにはならない」
日本の歴史の文化の部分もまさにそれ。
十返舎一九が『東海道中膝栗毛』を書いたと知っていても、その中身の内容は全くわかりません。
文学として楽しんではいません。
でも、イントロドンとして楽しんでいます。
さらに、それができると社会で1問か2問、得点できるのでお得です。
ただ、これを中学生に強いるのもなかなか難しいです。
私が楽しいと感じるからといって、中学生が楽しいと感じるかはわかりません。
なので「作者名と作品名を覚えるのって楽しいよね!」と言ったところで「いえ、別に……」と返ってくる可能性もあります。
ただ、私は思うのです。
中学生の勉強なんて、ほぼ全てイントロドンでしょ、と。
例えば英単語を覚えるのも同じ。
「busy」と聞いたら「忙しい」、「忙しい」と聞いたら「busy」と言う。
これもイントロドンでしょう。
理科の用語も同じです。
光合成で使う材料は?「二酸化炭素と水」
光合成が行われる場所は?「葉緑体」
これも、イントロドン。
クイズ番組やクイズゲームみたいな感じがしますよね。
ということで、イントロドンを面白いと感じて好きになると、勉強も好きになる可能性がものすごく高くなるはず。
何かのキーワードから、それに関連する用語を自分の脳から引っ張り出してくるのが楽しいと感じるられる人は有望です。
でも、それを「全く面白いと思わない」という人もいるでしょう。
そう言われちゃうと、手の打ちようがなくなってしまうんですよね……。
そういう場合、どうやって日本史の文化を覚えさせるのか……。
これが私の宿題です。