いろんな子を見ていると、大きなカテゴリーが見えてきます。
「勉強が得意な子」と「勉強が苦手な子」がわかるようになります。
どこで判断しているかというと「その子が何を面倒だと感じているか」です。
計算問題が10問あるとします。
1問間違えたらプリント1枚追加です。
そのとき、勉強が得意な子は「追加されたプリントをやるのが面倒」と感じて、間違えないように見直しをしっかりします。
同じ時、勉強が苦手な子は「見直しするのが面倒」と感じて、そのまま提出して×をくらいます。
勉強が得意な子は、確実に正答にたどり着けるように、あとで見直ししたときにわかりやすいように、途中式を適切に書きます。
勉強が苦手な子は、途中式を書くことを面倒くさがって、答えっぽいものが出たらOKとしてしまいます。
人間、面倒なことは先送りしてしまうものです。
「あーお風呂に入るの面倒だなー」と思ったら、無駄にダラダラしてしまって、お風呂に入るのが遅くなります。
面倒なことは先送りしてしまうのは本能みたいなものなので仕方ありませんが、勉強が苦手な子の場合「面倒と感じるのが早すぎる」ということが多々あります。
先程述べた「途中式」や「見直し」です。
これを面倒だと思ってしまうと、結局×をくらい、あとでもっと面倒なことをやる羽目になります。
「あとに回したら面倒だな」と思っても、目の前の面倒を先送りしたい気持ちに負けてしまっているのです。
自分の子がそんなタイプだったら「全く駄目なやつめ」と思うかもしれません。
でも、大人だって同じようなことをよくしてしまいますよね?
スキマ時間にやってしまえばいいのに、その時間にスマホを触ってしまって、後になって大量の事務作業を強いられるとか。
あるある
腕立て30回なんて1分でできるのに、先送りしてしまって結局やらなかったり。
秋になったら始める
中学生にツッコミを入れる大人自身も、小さな面倒を先送りしまくっているでしょう。
買った本が積み上がっている人も多いんじゃないでしょうか。
ということで、この面倒なことを先送りにしてしまうのは仕方のないことかもしれません。
でも、ここをなんとかしないと改善は見込めません。
とはいえ、面倒だと感じる感覚はその人のものであって、その感覚を変えなさいと言われても、変えられるものではありません。
なので、その面倒だと感じるポイントを見ていると、勉強が得意か苦手かがある程度わかるのです。
わかったところで、苦手を得意にすることは至難の業ですけれど。
多くの人が面倒に感じることといえば「頭を使うこと」でしょう。
頭を使うことは疲れるので、面倒なのです。
そんな面倒なことはしたくないので、先送りしてしまいます。
家庭内で話しておくべき重要なこと、たとえば中学生であれば「志望校はどこにするか」「習い事はどうするか」「スマホとの付き合い方はどうするか」「お小遣いはどうするか」などなど…
それらも「今は忙しいから、後でじっくり考えよう」といって先送りしちゃっていませんか?
先送りしてしまうデメリットはわかってはいるものの、先送りしてしまっていることの多さといったら。
まずは中学生に指摘する前に、自分自身を見直さなければいけなそうです。
そんなの面倒だ…先送りしよう
「面倒なことは先送り」……これをやっつけるのは大変そうです。
できる気がしない……
でも、考えようによっては、世の中の大半の人はそれができないのだから、逆にそれをやるようにすれば、大半の人をゴボウ抜きできるってことですよね。
やってみるか……いつか時間のあるときに