子供が勉強するかどうか。
大人が運動するかどうか。
我が子が勉強しないと嘆く人は、一度自分は運動するかどうかを振り返ってみましょう。
運動は良いことです。
運動は役に立ちます。
運動にデメリットはほとんどありません。
それを分かっていても、一般的な大人にとっての運動はなかなかハードルの高いものです。
それをやれと言われても、必要に迫られなければやりません。
この「必要に迫られること」が自ら動くためのモチベーションの一つ。
そしてもう一つが「楽しみを見出すこと」です。
私が思うに、自ら動くためにはこの二つしかないと思います。
必要に迫られればやるし、楽しければ言われなくても勝手にやってます。
漫画やゲームには楽しいと感じさせる仕組みがたくさん取り入れられています。
ゲームでは「最初は簡単」「だんだん難しくなる」というのめり込む要素がふんだんに取り入れられています。
実はこれは勉強も同じ。
違いはというと「難易度の幅が大きすぎる」といったところでしょうか。
ゲームはだんだん難しくなるとはいえ、そこまで難しくなりません。
例えばスタートを1とすると、ラスボスは10くらい。
なので、1から順に階段を上がっていけばゴールできます。
対して、勉強はスタートが1ならゴールは100くらい。
最後はもう難しすぎて挑戦する人はほとんどいなくなります。
でも人生をかけてでも追い求めるだけの懐の深さがあるとも言えます。
なので、勉強にハマる人がいたら、ゲーム以上にハマれるのです。
ただし、私も含めて、たいていの人はそこまではハマりません。
なぜならとても疲れるからです。
体は動かさなくとも、頭はフル回転で動かします。
だからとても疲れるのです。
ずっとやり続けていることはできません。
ジョギングだって走り続けることはできません。
いくら簡単な計算だとしても、足し算を1000問休みなく行うのは無理なのです。
脳を使うことは疲れます。
疲れることはしたくないのがたいていの人です。
大人が運動をしない理由もここにあります。
疲れるからしたくないのです。
どんなに良いとわかっていても、疲れることはしたくないのです。
かたや、必要性のないフルマラソンに応募して、普段から頑張る人だっています。
その人は必要に迫られることはありません。
それでも練習を続けられるのは「それ自体が楽しいから」です。
楽しさがないことは続けられませんし、続けないほうが良いと思います。
人生を振り返ったとき「楽しくないことを強制的にやらされ続けた人生だった」なんて言う羽目になってしまいますからね。
ということで、楽しみを感じないならやらないほうが良いとは思いますが、小中学生の子を持つ親にとっては勉強はさせたいところです。
私も娘は来年小学1年生になります。
勉強はできたほうが良いと思います。
できたほうが楽しいからです。
学校生活を楽しむためにも、勉強はできたほうがいいと思うのです。
だから勉強させたい気持ちは山々ですが、本人がやらなかったら仕方ありません。
とはいえ、最初から諦めるのではなく、お膳立てはします。
勉強を楽しめるようにするのです。
月並みなことになってしまいますが、
「ほめる」
「親が楽しんで勉強する」
これが大事だと思います。
ただ、これは相手が小学校低学年の場合の話。
すでに中学生になっている場合はなかなか難しいかもしれません。
去年、学年順位73位から1位になり、竹園高校に合格した伝説のJ君。
そのお母様は自らの資格取得のために勉強をしていたそうです。
普段、仕事と家事で忙しい中でも時間を作って勉強する姿を見せていたとのこと。
こういう姿を見せられれば、子供にも火がつくでしょう。
ただ、これはなかなか至難の業。
誰にもできることではありません。
そう考えると、塾や家庭教師などは良い手なのかもしれませんね。
「もう一度ステージ1から学習し直す」
「先生が面白そうにその教科の話をする」
そんなことがきっかけで、だんだんと勉強が楽しくなってくる可能性があります。
ただ、今まですでに「勉強はつまらないもの。やりたくないもの。面倒なもの」という認識がこびりついてしまった中学生にはそれだけでは不十分。
そういう中学生には「他の楽しみを我慢させる」という必要があるように感じます。
例えば
スマホ
ゲームや漫画
夜更かし
我慢なくして、成長はありません。
大人だって健康診断でひっかかったとき「お酒を我慢する」「甘いものを我慢する」などをしないと改善されませんよね?
我慢をしたくないなら、最初からきちんとやっておくべきでした。
きちんとやっていなかったから今があるのであれば、我慢するのは必要です。
もし、我慢をしなくても改善できるという方法があるのなら、私が教えてもらいたいくらいです。
ということで、自ら勉強する習慣を持たない中学生の子を持つ親は、中学生に何かしらの我慢をさせましょう。
そのとき、自分自身も何かしらの我慢を強いてみると效果が大きいので、試してみてください。