娘の日和は褒め上手です。
どこで覚えたのか「かわいい~」とよく言います。
そして、小さな変化に気づきます。
玄関に花が飾ってあるのを見て「かわいい~」
小春がいつもと違うリボンをしているのを見て「かわいい~」
日和の「かわいい~」は、おばーにも適用されます。
おばーが新しい靴下をはいているのを見て「おばー、かわいい~」
おばーが、前髪が邪魔だからとカチューシャをしたら、それを見て「おばー、かわいい~」
おばーのエプロンにリボンの絵が描いてあるのを見つけたら「おばー、かわいい~」
そんな毎日。
すると、今度はおばーが自ら日和の前に来て「どう?かわいい?」と聞きます。
ユニクロで服を買ったそうです。
日和が褒めてくれるので、普段「かわいい」なんて言われないおばーは、日和に言ってもらおうとわざわざ見せに来るのです。
日和が本心で言っているかどうかはわかりません。
「昨日と違うね」という意味で「かわいい」と使っているだけかもしれません。
それでも、かわいいと言われたおばーは気を良くし、日和に褒めてもらおうと話しかけてくるのです。
逆だったら、離れていくでしょう。
顔を合わせるたびに、自分が言われたくないことを言う人は避けたくなるものです。
「自分が言われたくないことを、忖度なく言ってくれるありがたい人だ」なんて考える人は1%いるかどうか。
たいていはポジティブなことを言ってくれる人のところに集まるでしょう。
企業の上司が「部下が報告してこない」と嘆きます。
でも実は上司自身がそういう環境にしてしまっているのでしょう。
報告を受けるたびに上司が相手を責めていたら。
報告するたびに部下は責められていたら。
そりゃ、報告するのを避けたくなりますよね。
相手に話してほしいなら、必要なのは強制ではなくて、日和がしているような「相手を褒める行為」なのでしょうね。
私も見習いたいと思います。
俺のことも褒めていいよ
それは無理