諦めるにはまだ早い

うまく行かないときは、誰だって弱気になるものです。

でも、歩みを止めてはいけません。

続けていると、道がひらけてきます。

以下、2年生Lilyっ子のお母様へ送ったLINEです。

無理かどうかを考えるのは、3年生の11月くらいで大丈夫です。

本当に一高に行きたくなったら、入試直前まで諦めずに迷ったって大丈夫です。

そうやって滑り込んだ先輩が何人もいますので。

今の時期に大事なのは、今の成績よりむしろ「高校卒業後のビジョン」です。

「大学に行きたい」というビジョンがあるなら、高校は自ずと一高以上に絞られていきますからね。

現在の学力は棚上げして「もし中学3年生の今頃、偏差値63くらいになってたら、どうしたい?」と考えてみると良いです。

棚上げしないと「63は無理」と言っちゃって、勝手に可能性をせばめちゃいますので。

偏差値63あると
「妻ニは合格確定」
「妻一は合格確実」
「竹園は半々(入れても真ん中より下)」
「土一は厳しい(入れても最下位に近い)」
という状況になります。

そのとき自分はどう考えるか。

「竹園や土一に挑戦できるなら、してみたい」と思うのか
「妻一で良し」とするのか
「部活などをやりたいから妻ニ」なのか。

お金がないときに車を買うとなると、軽自動車とかコンパクトカーしか選択肢に入ってきませんが、

「600万円くらいなら車に使っていいよ」と言われたら、

数ある選択肢の中から、本当に自分がほしいものや必要なものを選ぶようになりますよね。

「ベンツも買えるとしても、セダンよりワゴンの方が便利だからなぁ…」といった具合に。

そんな感じで、車の例で言うと、現状のお金をとっぱらうと、本当にほしいものが見えてきます。

現状のお金からスタートすると「軽自動車とコンパクトカー」になってしまい、選んだほうを「これが必要だったから」と後になって自分を納得させる言い訳を考えてしまうものです。

ということで、ビジョンの順番としては「夢を先に考える」というのがセオリーです。

そして、そうやっているうちに、夢が目標となり、モチベーションも上がってきます。

まだ中学2年生。

無理というには早すぎます。

無限の可能性があるのですから、まずは思い切り夢を描きましょう!

お母様にはそのお手伝い(質問をしてうまく本音を引き出すこと)をしてもらえればと思いますm(_ _)m

現時点から考えて志望校を考えるというやり方もありですが、ぶっとんだ志望校を決めてから逆算して考える方がおすすめです。

なぜなら、その方が楽しいから。

家を建てる時に、今貯金がないからできるだけ少ない金額で…って考えるよりも、宝くじがあたって3億円ある状態で家を建てるなら…と考えたほうが楽しいですよね。

プール付きの家がいいなぁ……でもリアルに考えると、プールなんてめったに入らないな。やっぱりプールはいらない。

そんな風に考えると、本当に必要なものや、自分が本当にほしいと思っているものがわかってきます。

SHIMIZU

どんなにお金があっても、庭でゾウを飼うとかしたくないもんね

友人Y

馬なら飼ってみたいなぁ。乗れるし。

SHIMIZU

周りはアスファルトばかりで、馬がかわいそう

友人Y

それもそうか。

SHIMIZU

公道で馬に乗るときって、何のルールが適用されるの?

友人Y

知らない……調べるのもめんどいから、馬はナシにしよう

とまあ、こんなふうに、現状を鑑みず、ぶっとんだ夢を語るのは楽しいものです。

志望校も、想像して楽しくなってくれば、勉強にも手が伸びるってなものです。

まずは楽しくなることを考えましょう。

未来を想像しても楽しくならないようなら、その未来は自分が望んでいるものではありません。

例えば土浦一高に行く未来を想像して「ついていくのが大変で、落ちぶれそう」といったマイナスなことを想像してしまうのは土浦一高を志望校とすることに拒否反応を起こしている証拠です。

もしかしたら、勉強自体が好きじゃないという可能性もあります。

逆に「自分より凄い成績をとっている人たちの集団……刺激的で面白そう」とプラスに考えるのなら、勉強して土浦一高に入りたいってなるでしょう。

これが現状の成績を踏まえてしまうと「土浦一高」という名前を出した時点で「は?何言ってるの?無理に決まってるじゃん」と外からも心の中からも聞こえてきてしまいます。

だから、棚上げすること。

自分の本音を見つけるには、現状の壁をとっぱらう必要があります。

宝くじが当たったら……と夢を語る人を見て、それを批判する人も多くいます。

でも、夢を語ることを批判されて落ち込む必要なんてありません。

素晴らしい夢ほど笑われるものです。 もし、他人に自分の夢を笑われたら「あぁ、自分の夢は素晴らしいんだ」っと誇ってください。

このセリフはBUMP OF CHIKENの藤原基央さんのものです。

無敵の中学生~大学生時代、大いに夢を語りましょう。

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この記事を書いた人

学習塾Lilyの講師。筑西市出身。
「いかにわかりやすく教えるか」を追求することを好むが、教えすぎない指導を心がけている。

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