今日の9年生の集団授業では英語の難化について話をしました。
この前の入試問題を見せて、それを実感してもらいました。
大問1。
文法自体は中2までのものが多く、そこまで難しい感じはしません。
でも、皆解けません。
なぜなら英単語が難しいからです。
terrible, effective, enviornmentなどなど、文字数も多く受験生にとっては敬遠したくなるような単語が選択肢に並んでいます。
そして、量です。
英単語数が昔に比べてだいぶ多くなっています。
それまでは高校生で習っていた単語が中学生で習うようになった、ということもあるでしょう。
背景には、小学校からの英語教育にあると思います。
まあ、小学生のときから英語をやっている人にとってはこれくらいがちょうど良さそうです。
今までの教科書だったら、小学英語経験者は簡単すぎて物足りないってなってたでしょうからね。
私はもちろん小学生英語はない時代に育ったので、中学英語の最初のフレーズは
Hey, Emily. I am Kumi.でした。

Helloだったっけかな
今はそれをやるのは小学生ですからね。
とはいえ、小学生はテストのための勉強なんて意識していないのもまた事実。
英単語を積極的に覚えようとする子はほとんどいません。
それが中学になっていきなり書くことまで要求されるので大変そうです。
結果、できる子はすごくできる、出来ない子は全くできないという二極化が進んでいます。
入試を見ても、教科書を見ても、英語の難化はもう当然のこととして考えなければならなそうです。
80点以上取りたいのであれば、英語の対策はみっちりやらないといけません。
でも、志望校によっては英語を諦めたほうが良いという場合もでてくるでしょう。
ますます二極化が避けられません。
下館一高や下妻一高といった偏差値60程度の高校やそれ以上を望むのであれば、難化するなかでも80点以上とることを要求されるので、英語は今から対策しなくてはいけません。
逆に偏差値45程度やそれ以下の高校の場合は、英語は諦めて他の教科に時間を割いたほうが成功率はあがります。
難しいのは下館二高や下妻二高といった偏差値50くらいの高校。
中途半端な英語の勉強は「帯に短し襷に長し」の状態になります。
偏差値60の子が100時間英語を勉強・・・結果、英語で85点
偏差値50の子が100時間英語を勉強・・・結果、英語で35点
偏差値40の子が30時間英語を勉強・・・結果、英語で30点
こんなイメージがあります。
偏差値50の子は100時間やっても、偏差値60の子のように80点以上取れないどころか、逆に30時間しか勉強していない子とあまり変わらない点数になってしまう……。
これならいっそ英語をやらないほうが5教科の得点が上がるんじゃないかと思っても無理はありません。
偏差値50の子が偏差値60の子並の英語の得点を取ろうとしたら、倍の200時間勉強しなくてはならないでしょう。
そうするとその分、他の教科がおろそかになり……。
と、舵取りが非常に難しくなりそうです。
この話を聞いても「自分は英語で点数を稼ぎたい!」というのであれば、まず英語に重心を置いて勉強しなければなりません。
まずは英文法をおさえ、その後英単語を積み重ねる。
この英単語の量をどれだけこなせるかが鍵となります。
結局、試されているのは本気度。
本気なら、動かすのは口ではなく手と頭。
こうしている間にも、英語が得意な子は英語力を伸ばしています。
さあ、どうする。