これはさすがにできるだろう、と思って出題しても生徒たちは案外解けないものです。
同じことが自分で勉強していても起こるでしょう。
整理と対策や学校ワークをパラパラっと的となページを開いてみて、ちょっと問題を見てみたとき「うん、このページの問題は大丈夫だな」と言って、スルーしてしまう。
特に数学の計算なんかはそういうことが起こるでしょう。
「自分はできる」と思っている問題はもう一度解こうとしない性質が人間にはあるんじゃないかと思います。
同じように、社会の語句が思い出せないとしても「喉まででかかってる」とか言いながら、ヒントをもらったり、解答を言われたりした後で「あー!それそれ。ど忘れしただけ」と言ってしまったり。
こういうことが身についてしまうと危険信号です。
「ただど忘れしただけだから、オーケー」
「本当はわかってるから、オーケー」
こうやってあやふやな知識を丸にしたとしても、同じ問題が入試ででたとき、丸にはならないでしょう。
あいまいな答えはバツです。
選択肢を見て思い出せる知識は、まだ定着していない知識です。
定着している知識は、選択肢がない状態でも自分の引き出しから出せる知識です。
引き出しから出す時間も1秒以内でないといけません。
「うーん、うーん、あと10秒あれば思い出せそうなんだけどなぁ」なんて言ってるようでは駄目です。
簡単だと思えても、手を抜かない。
上位層はそういうところが徹底されています。
真似できるところから真似をしましょう。